日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

アルツハイマー病の思わぬ原因

2019年02月13日 13時29分46秒 | 日々雑感
 少子高齢化が進む世の中、認知症患者の激増とその面倒を看る介護士不足が将来の否現在の日本の大きな問題となっている。

 認知症の中でもアルツハイマー病(AD)が一番多いと言われている。ADは脳細胞が劣化する病気であり、脳細胞は現代の医学では再生出来ないため、不治の病となる。

 認知症の発生原因はよく分かっていないし、根本的な治療法は無いと言われ、あるとすれば認知症になりづらい方法くらいだ。それは食生活や運動習慣で、バランスよく栄養を摂取し、定期的に運動し健康的な生活を送ることが大切とされる。しかし、長年の蓄積が効果を発揮するため、高齢者になって始めても既に手遅れとなっているかも知れない。

 運動習慣や生活習慣の改善は、高血圧、糖尿病等の成人用を予防するのに効果があるとの指摘もあり、またこれらの成人病が認知症に直結する病であることは間違いないが、最近新たな発生理由が明らかになったとのことだ。

 AD発症と強く関連するのは、上下水道など衛生設備、感染症、都市化のレベルなんだそうだ。この内一つでもAD増加につながるが、これらの要因が重なると相乗効果で最大42.5%もの違いが生じるという。この数値の算出根拠を理解していないが、生活環境が清潔であれば有るほど、AD発症のリスクは高まると言うことだろう。

 衛生環境とAD発症との関連について研究者は、「土や動物を通じた微生物への暴露が減り免疫への刺激が失われた結果、免疫活性が弱まって免疫の尖兵である“T細胞”を十分に作り出せなくなる。このT細胞の欠損は、AD患者の脳でよく見られる炎症反応と強く関連する」、と説明している。

 最近日本は観光大国として世界に売り出そうとしている。日本の良さの一つは清潔さであろう。あの文化の中心であるパリの町もゴミであふれているのに対し、東京はたばこの吸い殻一つない清潔な町として有名であるが、逆に東京なんぞはAD発症の温床ということになるのだろう。

 その影響か、日本は全人口における認知症有病率が2.33%となり、OECD加盟国のうちで最多だそうだ。

 最近抗菌グッズなるものが流行り、文房具,台所用品,肌着,日用雑貨,家電製品などから,建材やカーテン,金属に至るまで,あらゆる身の回り用品に抗菌加工されたものが開発され、売られている。

 1980年代に,アライグマ症候群と呼ばれる若者の出現とともに登場したようだ。MRSAなどの院内感染や,O-157やサルモネラ菌などによる食中毒が多発してからブームになったようだ。

 しかし,これらの効果については、感覚的には正しいと思うが、まだ実証されていないそうだ。こうした商品が多く販売され、一般に利用される一方で、かえって免疫力が低下し、アレルギーやアルツハイマー病、更に伝染病が猛威を振るう傾向にあることは皮肉である。

 現在全国中にインフルエンザが猛威を振るっている。予防には、睡眠や栄養補給をして、体力をつけ免疫力を高める必要性を訴えているが、この流行もアライグマ症候群が影響していると思うと複雑な気持ちになる。2019.02.13(犬賀 大好-520)

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