日々雑感

最近よく寝るが、寝ると言っても熟睡しているわけではない。最近の趣味はその間頭に浮かぶことを文章にまとめることである。

アップルウォッチを考える

2015年05月02日 09時46分41秒 | 日々雑感
 アップルウォッチが4月24日発売開始された。アップル社の宣伝の上手さの為か、爆発的な売れ行きを予想させるような宣伝であるが、スマートフォンと兼用しないと機能が発揮できないとか電池の寿命が短い等の短所もはっきりし、そんなに見通しは明るくなさそうである。
 カシオ計算機は1970年代半ばよりアップルウォッチが持つ機能の多くを搭載した端末を販売したが売れなかったとのことである。また、アップルウォッチに似た腕時計端末をソニーやサムスンも昨年末に発売を始めているが、売れ行きはかんばしくないようである。今後アップルウォッチの売れ行きは不透明であるが、もし売れ行き好調となればアップル社のマーケットリサーチのうまさのためであろう。
 スマートフォンは爆発的に売れたが、あっという間に世界に広がり販売量も既に頭打ちとのことだ。開発技術者は次の売れ筋を探して、上からも尻を叩かれて、四苦八苦している姿が思い浮かぶ。
 スマートフォンの次は、更なる小型化であったり、使い易さを徹底した端末の実現であろう。小ささを追求して、ウェアラブルと称するめがね型端末や腕時計型端末と姿を変えたが、機能は当然のことながら限定される。現状の携帯電話も小型で持ち運びには便利であるが、字が小さくて見難く、その上入力し難い欠点があるが、アップルウォッチはこの欠点がより大きくなっている。 “オタク”には受けるかもしれないが、少なくとも高齢者には向かない。到底爆発的な売れ行きは期待できないだろう。使い易さは、ある程度アイパッドやその類似品で実現されている。使いやすさと小型化は相容れないだろう。
 そもそもウェアラブル端末にスマートフォンと同様な機能を期待することが間違いではなかろうか。ウェアラブル端末は、通信用の端末としてではなく、個人の脈拍数、呼吸数、血圧、体温等の生体情報をモニターする装置として活用されるのではなかろうか。病人ばかりでなく、健康な人にも役立つ。
 昔、介護施設における尿の検出センサを考えたことがある。寝たきり老人のおしめ交換は、一定時間毎に確認し必要ならば交換することが多い。そのため運が悪いと長時間汚れたおしめで過ごさなければならない。そこで、尿が排出されたとき即座に知らせることが出来れば、介護する人、介護される人、両者に好都合である。おしめにセンサを内蔵することは技術的に可能であるがコストが問題である。おしめ同様に消耗品でなければならない。
 尿の排泄時には、人間の脈拍数や血圧等何らかの変化があるはずだ。これらの変化をアップルウォッチ的なしゃれたウェアラブル端末により検出し、データ処理により、尿の排泄等が分かれば、非常に便利な介護ツールとなろう。ウェアラブル端末の生きる道の一つは介護の世界である。(犬賀 大好-125)

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