修行は まだまだ続く ♪

ぼちぼちと ほどほどに 今を愉しんで・・・

壱百萬円借入れ

2013-11-25 | おでかけ
今日は しゅーぴゅーと冷たい木枯らしが 庭の木々の枝を揺らし 葉っぱを吹き飛ばす寒い一日でした。
夕方からは 冷たい雨が交じり始めましたが 山ではふゆのうまが駆け抜けたに違いありません。
そんな日は 赤々と燃えるストーブの上に乗せたやかんが シュンシュン音を立てるのを訊きながら 借り入れ話をしましょう。

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ある山の とある神社で開かれた夜祭りのおはなしです。



ココは 平安時代の 『 延喜式 』 にも載る歴史があり 境内には左甚五郎作の彫刻も残る由緒ある神社です。
昔は麓から続く古道を 夜詣りをする人々の提灯の灯りが町からずっと続いて見えていたと云われています。
ここの集落には 今では2世帯 それも高齢者世帯しか住んでいない限界集落のひとつになってしまいましたが
歴史有る神社に残されている数々の伝統を継承していこうと 心ある人たちの協力により 
少しずつ 歴史の掘り起こしと 記録に残しつつ継承していこうと云う取り組みが始まっています。

そのひとつは この舞台で舞う お神楽でしょうか。



現在では 在所にお神楽を舞うことが出来る者がおらず ココの神社から伝えられたと云う 近くの神社の氏子が
元の神社にお神楽を奉納する形で 何とか継承されていますが 何れは ココの神社独自で継承することを考えているそうです。
それには 集落外からも若い人たちを巻き込むことが必須なのだそうです。



そして ふたつめが 神楽殿の隣の小さな舞台で奉納される 巫女(?)さんたちによる 乙女の舞いです。
こちらは 麓の集落の小学生が 代々引き継いでいますが 少子化の波は例外に漏れずココにも押し寄せています。
いつまで 可愛い巫女さんたちの乙女の舞いが見られるのか 心許ない限りです。 

さて三つめに 肝心の借入金のおはなしをしましょう。
ココは 五穀豊穣・商売繁盛・家内繁盛で知られている神社です。
その商売繁盛の元手となる資本金を神社から借りるという 『 資本金貸し 』 が行われている珍しい神社なのです。
戦前には 実際に資本金として神社から壱百圓借りて 翌年には倍の弐百圓にして返す習わしだったものが
次第に 借りても返しに来る人が少なくなり 戦後には形を替えて今に継承されているのです。
それが コチラ↓ 当方も資本金を借りてきました。



読めますか??? 資本金 一金壱百萬圓也 とあります。
申込書に弐千円を添えて 「 百万円お願いします 」 と申し込めば 百萬圓也御祈祷資本金章と 新札の壱千円を都合してくれるのです。

これがまた御利益があるとかで 毎年県外からも資本金借りに来るほどです。
さて 当方が借りてきた壱百萬圓の資本金をどう活かしたら 倍返しが出来るでしょうかねぇ。

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壱百萬圓の倍は・・・・・弐百萬圓・・・・・そりゃ無理っつうもの
うん??? でも よく考えたら 弐千円出して実際に神社から受け取ったのは壱千円じゃん。
何だか 狐につままれた気分・・・・・そういえば お神楽の最後にお狐さまが登場するって云ってたっけ・・・・・
伝統を継承していくための資金になると思えばいっかぁ

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