前回お話したマニニホロ・ドライ・ケーブのあるハエナ地区は、神話・伝説に彩られたエリア。メネフネ伝説のほか、ペレ&ヒイアカ伝説も数多く残っています。ペレはハワイの火山の女神、ヒイアカはその妹ですね。ヒイアカは、ペレの命に従い、ペレの恋人を迎えに行く物語であまりにも有名です。
そもそもその物語の中で、ペレの魂が睡眠中にさまよい、カウアイ島の王子ロヒアウと恋に落ちたのがほかならぬハエナでした。そこでペレは睡眠から目覚めた後、お気に入りの妹ヒイアカに、ロヒアウを迎えに行かせます。その絡みで、ハエナ周辺の土地は、ペレ&ヒイアカ伝説にたくさん登場するというわけです。
さて、このマニニホロ・ケーブにも、メネフネ伝説に加えてペレ&ヒイアカ伝説が残っています。正確にいうと、ペレの恋したロヒアウに関連する伝説なのですが。
ある時、ピリヴァレ姉妹(ピリヴァレが単に姉妹の住む土地の名なのか家族名なのか。今いち不明です)がハエナを訪れました。2人は人間ではなく、日光を苦手としていたそう。そのため、ロヒアウと姉が2人のために掘ったのが、マニニホロ・ケーブだそうです。結局2人はある時、夜明けにマニニホロ・ケーブにたどりつく前に朝日を浴びてしまい、岩になってしまいました。洞窟に逃げ込もうと必至で走ったそうなのですが、間に合わなかったそうです...(その岩は近くの山の尾根に残っています)。
この岩(ナー・ピリヴァイ)、次回のカウアイ旅行ではぜひ、見てみたいものです! 知れば知るほど奥の深さを感じる、カウアイ島なのでした。
ピリヴァレ姉妹って、ハワイ語でいうクプア、つまり半神犯人だったそうです。吸血鬼とかではなく(笑)。
しかも大食いで、その姉妹(あと4人います)が村に来ると、おもてなしのためその後飢饉になったとか...。
今度、もっとリサーチしてますね!
気になりますー!