なんと! マウイ島に出かけてから、1週間以上たってしまったのですね。またもブログの間隔が空いてしまい、失礼しました。
お詫びと言っては何ですが、今日は超久しぶりに、ほんのちょっと不気味なお話をしましょうね。
先週のマウイではまず、イアオ渓谷に出かけました。イアオ渓谷といえば標高660メートルの尖った丘、通称イアオニードルで知られる緑深いエリア。その昔は王族の居住区だった聖地です。
マウイ島の要めの地域だった渓谷はまた、たくさんの戦いの舞台でもありました。1790年にカメハメハ大王がマウイ島を征服した際の決戦場でもあり、激しい戦いが2日間にわたり繰り広げられたのだそうです。
この戦いでは両軍から多数の死者が出て、渓谷を流れるイアオ河が遺体で埋まったため、河の流れが逆流したという嘘のような話も。ハワイ史上指折りの激戦だったこの戦いは、「河を塞き止めた戦い(ケパニヴァイの戦い)」として、後世に知られています。
そして。今回知ったことには、今は州立公園になっているイアオニードルの麓から、イアオ河沿いにほんの少し下った場所にもう一つの公園があり、こちらこそがケパニヴァイの戦いの舞台なのだそうです。公園はその名も、「ケパニヴァイ公園」。
ケパニヴァイ公園は中国や韓国、日本、ポルトガルなどからハワイにやってきた移民を記念する美しい公園で、各国風の建物や、素敵なBBQスペースもあります。ところが。イアオ河のこの公園を貫く箇所こそが、遺体で埋まって塞き止められた(ケパニヴァイ)まさにその場所だそうで。
よりによって、そのすぐ横に憩いの公園があっても…ですよねえ。私が訪れた時にもBBQエリアではパーティが催されていて、皆さん、とても楽しそうでしたけれど。
そんなわけですぐ上のイアオ渓谷州立公園やこの公園、夜は絶対に行かない方がいいエリアだ…と同行のカメラマンに聞きました。ご一緒したカメラマンさんは、バリバリのフラダンサー。夜、この地に撮影に行こうとしたところ、フラの師匠に絶対に行くなと止められたとか。「夜は人間の領域じゃないからね。あそこには夜、絶対に行くな」と。
またほかのダンサーも「夜、あんなところに出かけたら、2度と帰って来れないわよ」と止められたそうです。そこまで言われて、さすがに行く気が削がれたそうですが…。
具体的に、夜、このエリアで何が起こっているのかわからないまま書いていますが…。オアフ島のヌウアヌ・パリといい、マウイのイアオ渓谷といい。古戦場には怖い話が付きものですネ。そんな理由から「僕は鎌倉は歩きません。いつもタクシーで移動します」と言っていた僧侶の方を、フと思い出しました。