
ホノルルでは、今日も暑い1日を迎えています。
毎夕、ついついエアコンをつけて暑さを凌いでいますが、エアコンなんてなかった昔のハワイの人々は大変だったんだろうなあ…とは、実は全く思わない私。
理由は2つ。まず一つは、単純に、昔のハワイの気候はこんなに暑くなかっただろうと思うからです。今でこそ地球の温暖化がこんなにも進んでいますが、昔は熱帯のハワイだって、もちろんこんなに暑くなかったはずですよネ。
そしてもう一つは、古代ハワイの草葺の家が、ものすごく涼しかったことを知っているからです。というのも、去年の8月、カウアイ島北海岸のリマフリ植物園を訪れた時のこと。この植物園は、1500年も昔からハワイアンが暮らしていたリマフリ渓谷に、古代ハワイの村を再現する形で造られた植物園。

その一部に、冒頭の写真の草葺の家が復元されているのですが…。その家に入ったとたんヒヤ~ッとして、アホな私は「あれ? ここ、エアコンが効いているの?」とつい思ったほどでした。それはとても暑い夏の午後だったのに、そこだけ本当に空気がヒンヤリとしていて、私はビックリしたのです。
その家の素材は…全部はよく覚えていないのですが、屋根の部分には椰子の葉が使われていました。しかも家の骨組みにただ椰子の葉がペロンとのせられているのではなくて、何重にも重ねられていたのです。三重、四重…もしかしたら五重くらいになっていたかも?
そのため、あんな陽射しの強い日だったのに陽射しはもちろん太陽の熱もしっかり遮って、内部はヒンヤ~リしていたんですね…。古代のハワイアンの生活の知恵ってスゴイです! 島の限られた素材を使って、いろいろ工夫していたんですよね。
私も毎日、「暑い暑い」と文句ばかり言っていないで、昔のハワイアンを見習って創意工夫で乗り切らねば、ですね。でないと、昔のハワイアンに大笑いされてしまいそうです~。