小さいけれども尊いマリアン尼の似姿を見ながら、「なんだかいろいろなことを考えてしまった」…と、前回のブログを結びました。その際、どんなことを考えていたかといいますと、実は、昨年5月に訪れたNY州シラキュースのことを考えていたのです。
なぜならマリアン尼は、シラキュースとゆかりの深~い聖人。マリアン尼は1838年、ドイツで生まれ、2歳で家族とともにニューヨークに移住。24歳でニューヨーク州シラキュースの聖フランシスコ修道会に入会しました。
その後カソリックスクールの教師や校長を務めた後、シラキュースで聖ジョセフ病院の創立に関わったという、それはそれは有能な女性なのでした。
(ハワイでのマリアン尼とシスター達。右端がマリアン尼。後ろの男性はハワイ王国の悪名高き首相、ウォルター・ギブソン)
マリアン尼は45歳でハワイに移り、ハンセン氏病患者のために尽くして80歳で亡くなっていますが、シラキュースの聖ジョセフ病院は今も健在。しかもそこにはマリアン尼に関する小さな博物館も併設されているのです。
…昨春、息子がシラキュース大学を卒業したのでシラキュースを初訪問した時、「絶対にその博物館に行かなくっちゃ!」と心に決めていた私。シラキュース訪問なんて、恐らく一生に一度に違いありませんから(シラキュースはトム・クルーズの出身地ではありますが、小都市なのです)。
ところが訪問した2日間がちょうど週末にかかってしまい、博物館は休館だったのですが(涙)。聖ジョセフ病院だけはしっかり見てきました!(冒頭の写真)
病院は19世紀創立とあって、とても古めかしい雰囲気でしたが、ロビーには何枚ものマリアン尼の肖像画が。今もマリアン尼がとても尊敬されている様子が見て取れました。
ほかにマリアン尼ゆかりのものがないか、警備員に尋ねたところ(ハワイ在住で、記事とか書きたいので…と自己紹介しました)、「そういうのは事前に広報に話を通してくれないとね」と注意されてしまった私。
…と言いつつ警備員さんは何となく病院内を案内してくれ、病院内のチャペルなども見ることができました。
最後には他のスタッフも集まってくださり、「まあ、はるばるハワイから訪ねてくれて有難う」と、なんだか歓迎されている雰囲気に。何でも聖ジョセフ病院の院長は今、ハワイ出身の男性なのだそう。院長さんは生憎、ハワイに帰郷中でしたが、しばしマリアン尼の話で皆さんと盛り上がったのでした。
…と、ケワロ湾の聖マリアン像を見ながら、シラキュースでの思い出が蘇り、昨春の出来事を今頃書いている私。ブロガー失格ですね~。今年はもっともっと、新鮮なネタをお届けしますね!