唐突ですが、最近、「ゼロ・ウェイスト」という言葉が流行っていると思ったら、最近は「アップ・ウェイスト」という言葉もトレンドだそうですね。
ゼロ・ウェイストは、無駄ゼロ、ようするにごみを出さない、ということ。使い捨てのプラスチック容器をやめよう、マイボトル、マイ・エコバッグを持とうというのも、その流れですね。アップ・ウェイストはさらにその先を行き、ゴミだったものやゴミになりそうだったものを加工して、新しい商品に仕立てようという素晴らしい発想です。
なので今は、マイクロプラスティックでアクセサリーを作ったり、アートを作ったりする人がずいぶん増えてきました。…そこまでクリエイティブではないかもしれないけれど、リサイクルショップやメルカリなども、「捨てるんじゃなくて必要な人に使ってもらいましょうよ」という、その流れの一環ではないでしょうか。
そんなゼロ・ウェイストやアップ・ウェイストの精神を考えた時、フと目に入ったのが背の高い椰子の木です。言うまでもなく、古来、南の国で椰子の木は、本当に有難い木で。その実からは水代わりのジュースや果肉が採れ、ココナッツミルクはそれは滋養豊かです。
また幹は生活道具やカヌー、太鼓などの材料に。葉は小屋の屋根やマット、ほうき、バスケットの素材に。さらに乾いた実から抽出されるオイルは、ローションやヘアケアに使われたそうです。
なのでカウアイ島の植物園「リマフリガーデン」のパンフレットでは、椰子のことを「世界で一番有用な木」と称していました。まさにゼロ・ウェイスト、アップ・ウェイストの概念を体現するのが、椰子の木なのですよね!
…と、改めてSDGsの観点からお馴染みの椰子の木を眺めてみると、椰子の木の凄さというか価値の高さがしみじみと感じられてきました。大変、唐突ではありますが…椰子の木って、素晴らしい!