森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

新フラの女王ピイケア、おめでとう!

2022年04月23日 | ハワイアナ


ハワイ島ヒロで開催中のフラの祭典、メリーモナーク。メリーモナークといえばフラ界のオリンピックともいえるフラ競技会の最高峰ですね。昨夜は、25歳以下の女性ダンサーがソロで競う「ミス・アロハ・フラ」部門が行われました。

(上の写真は朝刊なのですが、踊っているのはピイケアではアリマセン。イメージカット、と思ってください~)

そして見事栄光を手にしたのは…オアフ島カネオヘのピイケア・ロペス。ピイケアは、クムフラ夫妻であるケアヴェ&トレイシーの長女。お母さんソックリの優しい笑顔と、美し~い手の動きが印象的でしたね。

実はこのピイケアに、ミニ・インタビューしたことがあります。2017年、当時17歳だったピイケアがフラ専門誌「フラレア」の表紙を飾ったので、その際にいろいろ話を聞くことができたのでした。(我ながら)なかなか興味深い内容かな? と思い、以下、原稿を公開しちゃいますね。

”今号の表紙を飾ったのは、クムフラ、ケアヴェ&トレイシー・ロペスの長女、ピイケア。名門のカメハメハスクール12年生の17歳だ。ダンサーとして大きく飛躍中で、ハーラウが今春、メリーモナークで総合優勝した際のメンバーでもある。

クムフラの両親に生まれただけに、ピイケアのフラ歴はまさに生まれた瞬間から始まったようなもの。母、トレイシーが教えてくれた。「この子は泣く代わりに、チャントしながら生まれてきた、っていう内輪のジョークがあるの(笑)」

競技会歴も豊富だ。2010年にはフラ・オニエ・フラフェスティバルでミス・ケイキフラ・オニエに。翌年はクイーン・リリウオカラニ・ケイキフラで準ミス・ケイキフラになっている。メリーモナークは今年が3年目だった。「初めての総合優勝に貢献できたと思うと嬉しいワ」と、ピイケアは大人な感想を聞かせてくれた。

来春、高校卒業後は、「ハワイ大学に行って、いずれハワイ語やハワイアンスタディの先生になりたいの」とピイケア。幼稚園からハワイ語教育の学校に通い、ハワイ語堪能だ。「ミス・アロハ・フラにもなりたい!」とも。しかしトレイシーは、ミス・アロハ・フラへの挑戦はずっと後でいい、と慎重だ。

「ミス・アロハ・フラは素晴らしく踊れるというだけではなくて、若いダンサーのお手本であるべきなの。そのためには経験を積み、人生の達成感を持ってから挑戦するべきと思うから…」

しかもピイケアの才能はフラとハワイ語だけではないのだ。学校内外のバレー部でセッターとして活躍し、校外のバレーチームが3年前に全米優勝した時にもメンバーだった。「2024年のオリンピックに出たいな、と考えることもあるわ」と微笑む。

大きな夢をピイケアはいくつも抱き、しかもそのどれもが射程内というのがスゴイ。どの目標が先に実現するかは神のみぞ知る…だけれど、いずれにしろピイケアには、どでかい未来が待っているのは確か。”

以上。
インタビュー中の言葉どおり、お母さんのトレイシーは本当にピイケアが成熟したレディになるまで、ミス・アロハ・フラへの挑戦を待っていたのですね。5年間も。う~ん、立派!

改めまして…ピイケア、本当におめでとう! トレイシー&ケアヴェ夫妻もおめでとうござます~!
 

 

 
コメント (2)
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