森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

王家の霊廟で、久々に「ゾ~!」

2022年03月10日 | 歴史


もう2週間前になりますが、久々に、ヌウアヌの丘の王家の霊廟に行ってきました! ハワイ王朝の50人以上の王族が眠るこちらの霊廟については、あちこちに書いております。

たとえば、ハワイ州観光局のアロハプログラムでも書いていますので、ご覧くださいね。

この王家の霊廟、大変な聖地でありスピリチュアルな場所ですから、まあいろいろな出来事があるようですが…。今回も、なぜかカメラがおかしくなりました。画面におかしな柄のようなものが入ってしまったり(レンズが汚れているの? と思ったら、その後消えました)、なぜか動画モードになってしまったり。カメラに続き、携帯電話での撮影でも動画モードになったりして、なんだかおかしな感じでしたよ。

「え? カメラがおかしい!」と騒いでいた私に、「ここではそんなことがよくありますよ。想像以上に」とおっしゃったのは、霊廟の管理者のカイさん。実は私にとっても、カメラがおかしくなるのは2度目でした。

このカイさんも王族の末裔の一人であり、世が世なら…という方。その日はカイさんに、ちょっと衝撃的なことを聞きました。ふだんは施錠されているチャペル(上の写真)を見せていただいた時のことです。カイさんが、「1976年にチャペル周辺の溝の工事をした時、19体の古い遺体が出土した」というのです!

何でもその19人は人身御供のようなものではなく、やはり王族。王族だけがつけられる羽毛のケープなどが一緒だったので、そうわかったそうです。ただしやや位の下の王族なので、昔のハワイの埋葬の慣習にのっとって、位の高い王族の墓の回りに葬られたのだろう、との推測でした。

(あ、言い忘れましたが、このチャペルの建物こそが、最初は霊廟として建てられた建物です。ですがそのスペースがいっぱいになったため、チャペルの外に別途、カメハメハ王朝の霊廟、カラカウア王朝の霊廟などが造られたという経緯です)

チャペルの周囲から遺体が出たという話が初耳だった私は驚愕し、「ではその19体は、今どこにあるのですか?」と聞くと…。「また元に戻されてそのまま眠っていますよ」とカイさん。え? このチャペルの回りの土の中に?

「そう…。その角のあたりに4体、そちらに3体…」と、カイさんは詳しく教えてくれました。

…このチャペルに入ったのは、今まで何度くらいあったでしょうか。5,6回? でも! チャペルの回りにグルリと遺体が埋葬されているという話は知らなかった~! 正直、衝撃を受け…ちょっと怖くなってしまいました。

王家の霊廟は、本当に奥が深いと言いますか。訪れるたびに驚きの発見があり、何度も訪れてしまう自分がいます。皆さんもぜひ!




コメント (8)
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