森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

ポリネシアのタトゥー展@ビショップ博物館

2022年03月05日 | 歴史


ちょっと時間が空いてしまいましたが、カルチャーな毎日を過ごしていた2週間前の週末、ビショップ博物館にも出かけてきました!!

ちょうど会員権が切れていたのでその更新と、もう一つ、気になる展示があったからです。「タタウーポリネシアの印」がそれ。タタウはタトゥーの語源になったサモア語ですね。タヒチでもタトゥー。ハワイではTがKになり、カカウと呼ばれます。

その言葉が18世紀、イギリスのクック船長の太平洋航海の際に西洋に持ち帰られ、タトゥーという英語が生まれました。タトゥ―の伝統については、例によってアロハプログラムでも紹介していますので、ご覧くださいね。

さて、ビショップ博物館の展示では、サモアの伝統に焦点を当て、タトゥの美を写真で紹介。私は数々のタトゥー写真はもちろん、その企画に関わったサモアのタトゥー師、スアさんのお言葉を読んでジーンとしてしまいました。



「私がタトゥーについて話す時はいつでも、ただタトゥー師であることやタトゥーがどうの、などと話すのではありません。家族や人生について話します。タトゥーはライフスタイルであり、文化。私はタトゥーに命だって捧げます」

「タトゥーのおかげで、自分たちが完全に植民地化されたわけじゃないことを思い起こすことできます。西洋人がやって来て教えを解き、西洋の生活様式とともに植民地化していったけど、タトゥーは私たち民族を過去の責任や歴史、遺産、文化に結び付けてくれるのです。…」

なかなか深い言葉ですよね~。もしかしたら、サモアはポリネシアのなかでも「彫り」の中心地なのかもしれません。

このタトゥー展は、7月4日まで開催中。チャンスがあったら、ぜひ! ご覧くださいネ。

(あ、告知していませんでしたが、アロハストリートにて新コラムが公開されています。こちらもご覧くださいね)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする