森出じゅんのハワイ生活

ハワイ在住のライターが、日々のあれこれをつづります。

第一世界の問題って?

2014年05月24日 | 日記


なんだかムシムシした毎日が続くホノルルです。昨夜から雨がザーザー降っていたのですが、晴上がった今朝もまたムシムシ。

そんなこんなで、夜はついビールをたくさん飲みすぎてしまうんです。夫婦ともに。

昨夜も夕食時のビールを楽しみに1日頑張り、テーブルについてビールを開けた時のこと。せっかくのビールが、なんだかあまり冷えていなかったのですよ(泣)。で、思わず私は言いました。

「ああああ~。なんて悲しいんでしょう! ビールがなんか生ぬるいわ~。一杯のビールを楽しみに1日仕事して頑張って、挙げ句に開けたビールが冷えてないことほど、悲しいことってないわ!」
「それとか高級な日本料理店に行ってご馳走をオーダーしてビールも頼んで、そのビールが冷えてないのもホンット~に悲しいのよね。あ、それからこの間みたいに、日曜のランチで久しぶりにビールを飲んじゃって。いいことがあったからって。ものすご~く久しぶりに飲んだランチ時のビールが、あまり冷えてなかった...。あの時も悲しかったわ~」

あんた達も大人になったら、この悲しみがわかるわヨ。17歳と15歳の子供達にそう、つい言ったのですが...。息子に言われてしまったのです。

「お母さん、そういうのを第一世界の問題っていうんだよ」
「え? なに、第一世界って」(無知な私)
「第一世界ってアメリカとか日本みたいなリッチな大国のことだよ。発展途上国を第三世界って呼ぶでしょ。大国は第一世界って呼ばれるんだ。で、第一世界の問題っていうのは、ごく些細なことで文句言う人をからかっていう言葉だよ。贅沢な悩みって言うか。ビールが冷えてないことほど悲しいことはない、みたいなやつね。だって第三世界には、飢餓とか伝染病とか貧しさとか飲み水が足りないとか、シリアスな問題がいっぱいあるだろう? それに比べて考えってごらんってこと」(息子)
「そうそう。私も聞いたことがあるワ、それ。ある女の子が『ああ~! アイパッドの使いすぎで指が痛くてたまらない』って言ったら、『第一世界の問題ってやつね』ってお母さんに言われたんだって」(娘)
「.........」(私)
「.........」(私)
「.........」(私)

私、恥ずかったです! たまらなく恥ずかった。これからは家族の前でもあまり軽薄なことを言わないよう、気をつけなくちゃ。

でも久々に子供に叱られて、少し嬉しい気持ちもした私でした。なまじ身体が大きくなっただけでなく、子供は人間としても成長しているんですね。なにせタキシードを着るような年ですもの、ネ。
コメント
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