で、ロードショーでは、どうでしょう? 第1353回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『インクレディブル・ファミリー』
伝説のヒーロー、Mr.インクレディブルことボブ・パーとその家族を主人公に、世界を揺るがす恐るべき陰謀に力を合わせて立ち向かっていくヒーロー一家の活躍を描くアクション。
2004年に世界的大ヒットとなったピクサー・アニメ『Mr.インクレディブル』の14年ぶりの続編。
監督と脚本は、『1』に続いて、ブラッド・バード。
物語。
ヒーローとして街の平和を守ってきたボブたちパー一家だったが、ある事件がきっかけでヒーロー活動を禁じられ、途方に暮れ、しかも、それを破って世界の危機を救ったはずが法律は変わらず数年の月日が過ぎた。
密かにヒーロー活動を続けていたが、ある事件でまた発覚してしまう。
赤子のジャック=ジャックの世話や長男長女のことで、妻ともギクシャクしてしまう。
だが、それで、ある大富豪からヒーロー復活をかけた計画を持ち込まれる。
声の出演。
クレイグ・T・ネルソンが、ボブ(Mr.インクレディブル)。
ホリー・ハンターが、ヘレン(イラスティガール)。
サラ・ヴォーウェルが、ヴァイオレット。
ハック・ミルナーが、ダッシュ。
イーライ・フチーレが、ジャック・ジャック。
サミュエル・L・ジャクソンが、フロゾン。
ブラッド・バードが、エドナ・モード。
ソフィア・ブッシュが、ヴォイド。
ジョン・ラッツェンバーガーが、アンダーマイナー。
ボブ・オデンカークが、ウィンストン・ディーバー。
キャサリン・キーナーが、イヴリン・ディーバー。
ほかに、ジョナサン・バンクス、イザベラ・ロッセリーニ、など。
スタッフ。
製作は、ジョン・ウォーカー、ニコール・パラディス・グリンドル、ブラッド・バード。
製作総指揮は、ジョン・ラセター。
音楽は、マイケル・ジアッキノ。
近未来アメリカ、スーパーヒーロー禁止法を覆す活動を妻が担うことになったヒーロー一家の顛末を描くアクション。
14年ぶりの続編。アニメ映画史上最大のヒット作。
だが、実はオールドなアメコミ映画のリズムに超絶アクションを見せきる。
古めかしいテンポが老若男女に優しい。連続ホームドラマ感がなじみやすい。
音楽でも盛り上げ過ぎない。でも、エンドクレジットはよく耳を澄まして。
定番でありつつ、細かくいろいろとチャンレンジがあり、現代性をつかまえている巨匠の力。
『CA:シビルウォー』の続きのような趣あり。
古典なノスタルジーが現代に通じるのを見せる妻作。
おまけ。
原題は、『INCREDIBLES 2』。
インクレディブルの意味は、「信じられない」 「信用できない」、「(強調の意味で)かなり、とても」、「素晴らしい」、「すごい」など。
原題は響き的には、『INCREDIBLES TOO』にもなって、「もっとすごい」、「全く信じられない」になるのではないかと。
上映時間は、117分。
製作国は、アメリカ。
映倫は、G。
キャッチコピーは、「家事! 育児! 世界の危機!」。
どうせなら、「家事、育児、世界の一大事」で韻を踏んでもよかったのでは?
ブラッド・バードが実写での成功と失敗が産んだのか。世界最高峰のリアル演技で声をのせるというチャレンジに挑んでいる。(吹替版はどうでしょうか?)
今作、『未来のミライ』が奇妙なパパ育児ものでシンクロ。
スーパーヒーロー禁止法は正確にはスーパーヒーロー保護法。彼らを守る名目で、事件から遠ざけている。
ボブ(Mr.インクレディブル)/三浦友和
ヘレン(イラスティガール)/黒木瞳
ヴァイオレット/綾瀬はるか
ダッシュ/山崎智史(旧CV:海鋒拓也)
ジャックジャック/原語版流用
フロゾン(ルシアス・ベスト)/斎藤志郎
エドナ・モード/後藤哲夫
ヴォイド /小島瑠璃子
ヘレクトリクス/サンシャイン池崎
アンダーマイナー/髙田延彦
併映短編は『Bao』で、中華系を描いた作品。
ややネタバレ。
特に、メインターゲットであろう少年ダッシュは意外とモブ。
エドナも味付け程度。