【俺は好きなんだよ】第1818回
『クロスロード』(1986)
原題は、『CROSSROADS』。
『交差点』。
製作国:アメリカ
上映時間:99分
配給:COL
スタッフ。
監督:ウォルター・ヒル
製作:マーク・カーライナー
製作総指揮:ティム・ジンネマン
脚本:ジョン・フスコ
撮影:ジョン・ベイリー
音楽:ライ・クーダー
出演。
ラルフ・マッチオ (ユジーン・マートン)
ジョー・セネカ (ウィリー・ブラウン/ブラインド・ドッグ・フルトン)
ジェイミー・ガーツ (フランセス)
ロバート・ジャッド (スクラッチ)
ジョー・モートン (スクラッチの助手)
スティーヴ・ヴァイ (ジャック・バトラー)
ティム・ラス (ロバート・ジョンソン)
ハリー・ケリー・Jr
物語。
ジュリアード音楽院でクラシック・ギターを学ぶ少年ユジーンは、卓越したテクニックで周囲から期待されていたが、最近はややスランプ気味、実は彼はブルースへと興味が傾いていたのだった。
彼は、老人ホームで伝説のブルースマン<ブラインド・ドッグ・フルトン>ことウイリー・ブラウンを見つける。
ウィリーはユジーンに「ロバート・ジョンソンの30曲目」を知っていると語り、自分の町のミシシッピ州ヤズーシティに連れて行ってくれるなら、その歌を教えると告げる。
二人は、学校と病院を抜け出し、旅に出る。
幻の曲探しと帰郷をしに、ギター青年とブルースハープ老人が旅をする音楽青春ロードムービー。
十字路(クロスロード)で悪魔と契約したロバート・ジョンソンの伝説をもとに語るブルースのファンタジー。
主演は、『ベシト・キッド』のラルフ・マッチオ。
音楽はライ・クーダーが担当。
演奏には、ジム・ケルトナー、ネイザン・イースト、ヴァン・ダイク・パークスも参加。
スティーヴ・ヴァイは自身も出演し、ギター演奏を披露している。
『ストリート・オブ・ファイヤー』でロックの旅とバトルを扱ったウォルター・ヒルが今作ではブルースの旅とバトルを描き出す。
驚きのギター合戦が最後に待っています。
僕は本物のブルースオタクだぜ青年が本物のブルースじじいから、「モノホンのブルースやりたきゃこれをしろ」と哲学をぶち込まれながらの珍道中に夢見るダンサー女子が絡む珍道中がたまらない。この設定が素晴らしい。これを現代リメイクして女性を主人公にして、アメリカの歴史まだ織り込んでも面白そう。
乗りすぎのウォルター・ヒルの安定感と飛んでも感がうまい感じで混ざっていて、旅ものや青年と老人コンビとかツボを押されちゃう人は今の方が多いでしょうね。
独特の回想の撮り方がちょっと気になったけど、あれも時代を感じなくもない。
コメディよりなので、楽しい旅のお供して見るが吉。
青年と言っても、どうやら誰も探してないので、20歳過ぎてる設定なのかな。
NETFLIXで配信中。
ネタバレ。
劇中のギター・トラックは、主にライ・クーダーが演奏しているが、ラストのユジーンのギター演奏はスティーヴ・ヴァイが演奏している。なので、自分対自分だったりする。