【俺は好きなんだよ】第1489回
『スノーベイビー』(2019)
英語題は、『ABOMINABLE』。
『忌まわしきもの』だが、これはイエティを意味するチベット語の「metohkangmi」の英語訳が「Abominable Snowman」のため。
中国語題は、『雪人奇縁』。
製作国:中国 / アメリカ
徐栄時間:97分
スタッフ。
監督:ジル・カルトン
共同監督:トッド・ウィルダーマン
製作:スザンヌ・ビュアギー、ペイリン・チョウ
製作総指揮:ティム・ジョンソン、フランク・シュー、リ・ルイガン
脚本:ジル・カルトン
音楽:ルパート・グレグソン=ウィリアムズ
声の出演。(役名)(吹替)
クロエ・ベネット (イー )(種市桃子)
ルパート・グレッグソン=ウィリアムズ ( エベレスト)
アルバート・ツァイ (ベン)(永野由祐)
テンジング・ノルゲイ・トレイナー (ジン) (熊谷健太郎)
エディ・イザード (バーニッシュ) (原康義)
サラ・ポールソン (ザラ博士)
ツァイ・チン (ナイ・ナイ)
ミシェル・ウォン (イーの母親)
物語。
上海で暮らす少女イーは、自宅の屋上で雪男の子どもを見つけて仲良くなり、エベレストと名付ける。イーはエベレストを故郷まで送り届けるため、遥か遠いヒマラヤを目指して旅に出る。
イエティの子どもと人間の少女が繰り広げる大冒険を描くアドドンチャー・アニメ。
監督(共同)のジル・カルトンは、『オープン・シーズン』の原案・監督で知られるが、『モンスターズ・インク』の原案も務めている。
ドリームワークス・アニメーションと中国のパール・スタジオが共同で行った米中合作作品。
イエティには、『となりのトトロ』のトトロにインスパイアしたところがあり、映像的にも『となりのトトロ』、『崖の上のポニョ』、『耳をすませば』のイメージが引用されている。
いかに宮崎駿の影響力が強いか思い知らされる。
とはいえ、それだけではなく、巨大動物移動もの(『小さな贈りもの』、『ミッシングリンク』、『オクジャ』、『バスタブ島の少女』、『マイティ・ジョー』、『ヒックとドラゴン』、『ピートと秘密の友達』など)のイメージを応用している上、ピクサーとディズニーの引用(『アナと雪の女王』、『メリダとおそろしの森』など)も多く、どことなく見たことのある画が続くものの、中国を舞台にしていうので、日本人にはどこかノスタルジーが浮かぶ。
あるシーンはまんま『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』の有名シーンだったり。
悪役のボスがありがちのようで、変化する人物として描いている点も児童向けとしてきちんとしている。
現代的オマージュコラージュ作品として、あの作品のあれとか見つけて楽しめrます。
新しいドリームワークスのカンパニーロゴが使われている。
ジン役のテンジング・ノルゲイ・トレイナーは、エドモンド・ヒラリー卿と共にエベレスト山の頂上に到達した最初のシェルパであるテンジン・ノルゲイの孫。
ネタバレ。
『未知との遭遇』も引用したんだろうな。
九段線問題
ベトナムでは公開中、作中に中国と南シナ海諸国で領有権問題となっている九段線が描かれた地図が映ることがソーシャルメディアで広まると、ベトナムの大手映画館チェーンは上映を中止した。
フィリピンでも公開中だったが、外務大臣がドリームワークス作品のボイコットを呼びかけ、政府当局によって上映が禁止された。
公開予定だったマレーシアでは、映画検閲委員会が上映の条件としてこの場面の削除を命じたが、配給元のユニバーサル・ピクチャーズが拒否したため、公開中止が決定された。
(wikiより)
家の中で靴を履いたままの文化になっている。
最後のクレジットでその後の彼らの日々が描かれる。