菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

下と舌で。 『フェスティバル』

2020年01月15日 00時00分34秒 | 俺は好きなんだよ!

【俺は好きなんだよ】第1202回は、『フェスティバル』(2010)

 

 

原題は、『페스티발』。
『フェスティバル』。

英語題は、『FOXY FESTIVAL』。
『色っぽいお祭り』。

 


上映時間: 109分
製作国: 韓国

 

 

 

スタッフ。

監督: イ・ヘヨン
製作: イ・ジュンセ
脚本: イ・ヘヨン
撮影: チョ・サンユン
照明: カン・テヒ

音楽: タルパラン,ポクスンア(桃)
武術: イ・ホンピョ

 

 


出演。

シン・ハギュン  (クァク・チャンベ 警察官 マポ(麻浦)警察署 マポ地区隊)
オム・ジウォン  (チス 英語講師)
De Vries Kurt Jason   (ロバート 英語教師 / 銀行外国人)

シム・ヘジン (スンシム 韓服店主人)
ソン・ドンイル  (キボン 金物屋主人)
ソン・ボンス (スンシムの夫)

ペク・ジニ   (チュ・ジャヘ 女子高生 スンシムの娘)
リュ・スンボム (チェ(ガン)・サンドゥ おでん商人)
ムン・セユン   (オ・ドック 大人のおもちゃ商人)

オ・ダルス   (クァンノク 高等学校 国語教師)
チョ・ギョンスク (クァンノクの妻 スッキ)
ヤン・ホンジュン   (ソンチョル クァンノクの息子)

チェ・グォン  (パク・インス 警察官 マポ(麻浦)警察署 マポ地区隊)
ソン・ウッキョン  (派出所所長 ソク・チュヒ マポ(麻浦)警察署 マポ地区隊)

オ・ユノン  (花屋女)
アン・ジョンハン  (下着店従業員)
キム・テジョン   (美容師)
キム・ヒョベ   (タクシー運転手)
ハン・サンジン  (宅配運転手)
パク・ソヒョン  (美しい姉さん)

 

 

 

物語。

街は「安全で暮らしやすい健全な街づくり運動」の真っ最中。

風紀紊乱取締班警察官チャンベは、まじめな相棒と違って、その運動より英語学校講師の恋人トスで頭がいっぱい。巨根が自慢の彼だったが、彼女がバイブを見てしまい、彼女を満足させていないのではと不安になっていた。

韓服店主人のスンシムは、金物屋で水回りの修理も行うキボンの倉庫を覗いててしまう。その壁には鞭が鎮座していた。彼女はそれがSMの道具だと知り、ドキドキが止まらなくなり、店の湯沸かし器の修理を依頼する。

可愛いと自負している女子高生チヘは、騙されて作った借金があり、怪しいバイトに精を出している。惚れているおでん屋の青年サンドゥはどんなアプローチにも全くなびかないので、バイト先の店主の怪しい助言を実践する。

高校の国語教師クァンノクは、ある性癖を、家族がいない間のわずかな時間で自宅で楽しんでいる。

それぞれがそれぞれの性愛の事情と向き合って、日々を過ごしている。

 

 

 

それぞれのエロスのファンタジーにまっすぐに突き進みながら、日々をやり過ごす人々の不思議でコミカルな性事情を描く艶笑群像コメディ。

 

『ヨコヅナ・マドンナ』、『毒戦 BELIEVER』のイ・ヘヨンの第2作。

 

 

エロを直接的ではないけど、けっこうがっつり隠喩を使って描いています。
特に、道具で性癖を描いているのは素晴らしく、イ・ヘヨンの道具フェチなところがかなり凝っていて、笑わしてくれます。
あと、食べ物でがっつり性を表現するのは、世界各国どこでも同じなんだな。

ぶっ飛んでいるようで、変態賛歌を笑って謳い上げる一本。

こういうの好みです。

 

イ・ヘヨンは『ヨコヅナ・マドンナ』もそうでしたが、この内容で、感動モノへ持って行く力技がたまりません。『京城学校:消えた少女たち』から、さすがに違う方向に進みましたが、いつか戻ってきそう。

 

 

 

 

 

 

 

ややネタバレ。 

娘チュ・ジャヘが母スンシムの髪を見て言う「ヘリョン」はコメディエンヌで日本でも活動してたことがある。ヘリョンは母が、美容室で見せた雑誌の切り取ったページの裏側のトゲトゲ頭の方。

 

 

 

 

 

ネタバレ。

人形は、キム・アジュン。あのラストの意味は、そういう趣味の人に見えちゃうと思うけどなぁ。

店長が人形にはまるのは面白いのに。 

 

 

DVDでは、時折、音が二重に収録され、リバーブしているのは、誰も気づかなかったのか。

 

 

 

 

好みのセリフ。
「あなたに何か悪いことをした? 一生懸命、お父さんの借金を返しながら、あなたを育てたわ。やっと、自分の生き方を見つけたの、それが悪いことなの? 世の中には、変態な母親もいるの」

「女の人になりたいの?」「そういうわけじゃない」「なら、いいわ」

「いっしょに、地獄に堕ちよう」

 

 

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