菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

恋と愛と病と迷い。 『先に愛した人』

2019年08月24日 00時00分08秒 | 俺は好きなんだよ!

【俺は好きなんだよ】第1165回は、『先に愛した人』(2018)

 

 

原題は、『誰先愛上他的』。
『誰が最初に彼と恋に落ちましたか?』。

英語題は、『DEAR EX』。
『いってしまったあなたへ』。

 


上映時間: 99分
製作国: 台湾

 


スタッフ。

監督: シュー・チーイエン、シュー・ユーティン
脚本: シュー・ユーティン、ルー・シィユェン

 


出演。

ロイ・チウ  (ジェイ(阿傑))
ジョセフ・ホアン  (息子のチェンシー(宋呈希))
シェ・インシュエン  (母のリウ・サンリェン(劉三蓮))

スパーク・チェン (父のソン・ジェンユエン)

 

 

 

物語。 

チェンシーは、うんざりしていた。

「僕はゲイだ」と告げ、父親は出ていってしまい、母親のリウ・サンリェンは被害者意識が強く、いつも機嫌が悪い。

そして、家を出た数年後、父は癌で亡くなった。自宅も銀行預金も財産もすべて母親と自分に残されたはずだった。ところが保険金の受取人が父の今のパートナーに変更されていたことがわかり、母は、父の”愛人”と侮蔑している男の家に乗り込んでいく。
相手はジェイという、派手な寝巻きのような姿で出歩く、小劇団の演出家兼俳優をしている男。
母が彼を「愛人」と呼ぶと、彼は「内縁の妻だ」と答え、逆に母のことを「愛人」と呼び、母を逆上させる。

 

複雑な愛と金と家族関係をめぐるいがみ合いをすっきりと群像劇仕立てで見せるラブ・ドラマ。

 

 

Netflixで配信。

 

 

 

 

受賞歴。

2018年の金馬奨フィルムアワードにて、主演女優賞(シェ・インシュエン)、主題歌賞"Best Original Film Song"(Ying-Hung Lee (composer/lyricist/performer <song "Bali Song">)、編集賞(Chen-Ching Lei)を、受賞。

台北映画祭にて、Best Narrative Feature(Chih-Yen Hsu、Mag Hsu)、主演男優賞(ロイ・チウ)と主演女優賞(シェ・インシュエン)、Press Award、国際新人賞(Mag Hsu、Chih-Yen Hsu)を、受賞。

 

 

 

グリーナウェイ的に書けば、『ゲイの父と愛人と元妻と息子』になる。

複雑な設定ながら、息子視点とパートナーの視点が混合するので、非常に見やすい。

この重めなのにポップって、台湾映画の味の一つよね。

軽快などんどん進む早いテンポとバラエティ色溢れ、あっという間の100分です。

台湾、韓国は特に、日本にも少しありますが、初恋とか恋に落ちた順番を妙に大事にしますよね。

 

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 戦うと決めた時に勝負はすで... | トップ | Twitterのまとめ 8/24 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

俺は好きなんだよ!」カテゴリの最新記事