菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

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Twitterのまとめ 8/24

2019年08月24日 07時50分25秒 | つぶやきのまとめ

白紙にしたら、好き勝手に黒く塗っていいわけじゃないぞ。

 

 

 

世の中が、フェイクファクトを積極的に用いていくのが当たり前になりつつある。

 

 

 

政治が雑な脚本で押し切ろうとするのと呼応するように、邦画のそれもそうなってきてはいやしませんか。

 

 

 

 

グランドシネマサンシャインのレーザーIMAXの『ダンケルク』再上映は、やっぱ行っちゃいました。
スクリーンが高い。
フルサイズはかなり違うレイアウトだった。
音響繊細。
この二つだけで、確かにフルで見ると質が違う映画になる。
フルだと天井に光が反射し見づらい。あれ、どうにかならんかったのかな。
椅子はよいが前が狭い。
見やすさと横幅は、新宿の大きく感じたなぁ。

 

 

 

 

『ダンスウィズミー』を鑑賞。
現代日本、催眠術で音楽を聴くと歌い踊らずにいられなくなったOLの災難を描くミュージカル・ロードムービー。
矢口史靖によるリアルミュージカル。
アイディアはさすが。だが、ホンが雑。悪い意味での90年代邦画を見ているよう。
なにしろ音響が弱いので心が弾まない。ミュージカルシーンはがんばっているところもなくはないけど、頑張ってるで終わる惜しさ。
往年のヒット曲は耳なじみはいいが、主人公のキャラと合っておらず、作り手の顔が浮かんでしまう。
三吉彩花の人形感、やしろ優の着ぐるみ感はなんとか映画を保つ。宝田明の老いはキャラとその芸とキャリアで飲み込める。
夢には暴走で答えるべきなのか? 確実な歩み方をできないのはなぜか? それをマーチンで見たじゃないか。ドラマツルギーとコンセプトが合ってない。 
笑いの古さはその話法の古さと合わせたのだろう。安さは味になりえるのに。貸衣装は盗んだのか。
ラストダンスはなかなかだが、懐古趣味を裏付けてもいる。
雑エンターテインメントな懐メロの葱作。

 
おまけ。
まだ公開一週間目なのに劇場は乾いていた。笑い声は二度もれた程度。
  
発想元は、踊らずにいれなくなる靴の出てくる『赤い靴』か、そのオマージュのダンスもある。催眠術は『スコルピオンの恋まじない』だろう。
アイディアはまさに組み合わせの妙だ。

90年代からはミュージシャンや妄想などでリアルミュージカルも増えた。 
代表は『ダンサー・イン・ザ・ダーク』歌舞シーンはすべて主人公の現実逃避の妄想。他には、『ベイビー・ドライバー』はひたすら音楽を聞く主人公は思わず踊っている。『エミリー』はミュージシャンの父が死んでことで歌以外でコミュニケーションできなくなった少女が主人公。(隠れた傑作) 
他にも『ウェディング・シンガー』、『ラブソングができるまで』などがある。
音楽映画でミュージカルスタイルを組み込むことでその境目をなくしたものも増えている。  

『メリー・ポピンズ・リターンズ』のディック・ヴァン・ダイク90歳越えダンスも必見。
 
80年代ブームで話法は古くても内容は新しいが当たり前に見せている現代では、そのぬるさが雑音だった。
 
 

ネタバレ。
1曲目はまだよかったが2曲目からルールが崩壊する。
音楽がもう聞こえない状況なのに踊っている。これはこの後3つほど続くが、状況説明シーンでは音楽が止まれば正気に戻る。
ほんとに止めたければイヤフォンで落語でも流していればいいし、耳栓するはまずはするだろう。リアルミュージカルなはずがコントになることで、主人公の切羽詰まった感を殺す。それはオチのどうでもいい感につながる。
映画のアイディアの中心と語り口が合ってないのだ。
笑えれば、ご都合主義も許されるだろうが、その雑さが笑いも殺している。

 

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