【俺は好きなんだよ】第1415回は、『ビースト・オブ・ノー・ネーション』(2015)
原題は、『Beasts of No Nation』。
『国無しの獣たち』。
製作国:アメリカ
上映時間:136分
スタッフ。
監督:キャリー・ジョージ・フクナガ
製作:エイミー・カウフマン、キャリー・ジョージ・フクナガ、ダニエラ・タップリン・ランドバーグ、リバ・マーカー、ダニエル・クラウン、イドリス・エルバ
製作総指揮:ジェフ・スコール、ジョナサン・キング、テッド・サランドス、ポーリン・フィッシャー、サラ・ボーウェン
原作:ウゾディンマ・イワエラ
脚本:キャリー・ジョージ・フクナガ
撮影:キャリー・ジョージ・フクナガ
美術:インバル・ワインバーグ
衣装:ジェニー・イーガン
編集:ミッケル・E・G・ニルソン ピート・ボドロー
音楽:ダン・ローマー
音楽監修:トレイシー・マクナイト
出演。
エイブラハム・アター アグー
イドリス・エルバ コマンダント
アマ・K・アベブルゼ 母ちゃん
コビナ・アミッサ=サム父ちゃん
エマニュエル・ニイ・アドム・ケイエ ストリーカ
副官2nd I-C カート・エジアワン
ジュード・アクウダイク グッドブラッド最高司令官
グレイス・ノーティー占い婆
ディヴィッド・ドントー 言語療法士
オペイェミ・ファグボフングベ ガズ軍曹
物語。
西アフリカの小さな村に戦争が近づいていた。
その村に、母、弟、赤ん坊の妹と暮らすアグーがいた。
アグーは思春期にもまだなっていない、ほんの子供で、家族は首都へと旅立つが、アグーと父親、兄、祖父は村に残った。
しかし、村は軍隊に襲われる。
アグーは茂みの中に逃げる。
西アフリカの某国を舞台に、内戦によって家族を引き裂かれた少年が、やがて少年兵へと変貌していく過程を描いたドラマ。
NETFLIXにて配信。
少年兵のリアルを描き、まさに衝撃的なシーンな連続。
ここに映画的な興奮があってしまうことの恐ろしさ。
現実にあるとはいえ、目にすることはない、だが、人と国と組織の恐ろしさの極限を見る。
マジックのようなシーンに目を見張る。
涙も赤く染める悲しみは、もしかしたら、どこに国の子供と大人ン関係にも潜んでいる。
受賞歴。
2015年の第72回ヴェネチア国際映画祭にて、マルチェロ・マストロヤンニ賞(エイブラハム・アタ)、CICT-UNESCO Enrico Fulchignoni Award(キャリー・ジョージ・フクナガ)を、受賞。
2015年の第22回全米映画俳優組合賞にて、助演男優賞(イドリス・エルバ)を、受賞。
2015年の第20回カプリ・ハリウッド国際映画祭にて、監督賞と撮影賞(キャリー・ジョージ・フクナガ)、助演男優賞(イドリス・エルバ)を、受賞。
その他、25以上の賞を受賞。
ネタバレ。
アグーが戦闘中に幻覚を引き起こすドラッグを飲むときの印象的なシーケンスについて、アイルランドの芸術家、Richard Mosse の作品のあからさまな引用ではあるが、クレジットされていないことが問題であると指摘されている。
https://www.youtube.com/watch?v=Ng4koDgq2No
Mosse は、コンゴ民主共和国の若い兵士たちを赤外線でうつした2013年の写真とビデオ作品で知られる。(wikiより)