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菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

雲の上には太陽がいつも輝く。 『トール・ガール』

2020年04月29日 00時00分45秒 | 俺は好きなんだよ!

【俺は好きなんだよ】第1244回は、『トールガール』(2019)

 

 

原題は、『TALL GIRL』。
『高身長少女』。

 

 

製作国:アメリカ
上映時間:102分

 

 

スタッフ。

監督:ンジンガ・スチュワート
製作:マックG、メアリー・ヴィオラ、コリー・マーシュ
製作総指揮:ジェニー・ヒンキー、スティーヴン・ベロ
脚本:サム・ウォルフソン
撮影:エリック・エドワーズ
プロダクションデザイン:ビル・ボーズ
編集:プリシラ・ネッド・フレンドリー
音楽:マテオ・メッシーナ

 

 


出演。

エヴァ・ミッシェル (ジュディ・クレイマン)
ルーク・アイズナー (スティグ・マーリン)
グリフィン・グラック (ジャック・ダンカルマン(ダンカース))
サブリナ・カーペンター (ハーパー)
パリス・ベレルス (リズ)

クララ・ウィルシー (キミー)
アンジェリカ・ワシントン (ヘレイン・クレイマン)
リコ・パリス  (シュニッパー)
アンジェラ・キンジー
スティーヴ・ザーン (リッチー・クレイマン)

 

 

物語。

187センチの高身長に悩み、目立たないようにいつも背筋を丸めている17歳のジョディ。
姉のハーパーはミスコンテンストに挑むようなバランスのいい美女で、彼女のコンプレックスを刺激する。
ある日、クラスに自分より背の高いスウェーデンからの交換留学生スティグがやってくる。
一目惚れしたジョディは、コンプレックスを消してくれる彼に振り向いてもらうため、姉に相談をする。

 

身長というコンプレックスと立ち向かう青春ロマンティック・コメディ。

定番で、子供向けの教訓系、せいぜいキスくらいなので安心設計。
テレビドラマを見てるような感じなので、見やすい。
あるあるやドラマチックは弱いが、題材をいじり過ぎないのは好感。

エヴァ・ミッシェルは実際に187cmで、優れたダンサーでもあるので、その動きの美しさも見どころ。

 

 

Netflixのオリジナル映画。

 

主演のエヴァ・ミッシェルは初主演、監督のンジンガ・スチュワートも初の長編映画、脚本のサム・ウォルフソンも初の映画化脚本。

 

 

 

この題材では、『大人の恋の測り方』(オリジナルはアルゼンチン映画『ライオンハート』)なんてのもありましたね。

 

 

 

 

 

 

ややネタバレ。

脱出ゲームがデートに出てくるのはなかなか珍しいんだけど、あの扱いがなぁ。

アメリカ映画では、脱出ゲームを題材にした『エスケープ・ルーム』、『ゲームナイト』ってのがあります。
邦画だと『ナゾトキネマ マダム・マーマレードの異常な謎 【出題編】』、『 ナゾトキネマ マダム・マーマレードの異常な謎 【解答編】』なんてのもあります。

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

脱出ゲームもっとちゃんとやろうぜ。帰りたくても帰れないってのはニヤリとしたけど。

 

 

スティーブ・ザーンは好きな役者だけど、ここは背が高い父親が必要だったでしょ。
姉もまったく血のつながりを感じない顔立ちで、日本の政治が強いキャスティングみたいだったのがなぁ。
グリフィン・グラックとかよかっただけに。

 

 

ジュディの特技をピアノじゃなくて、ダンスにすべきだったんじゃないかな。
それこそ、ダンクルマンのコンプレックスも強調できたろうし、最後のパーティでの見せ場もできたはず。
パレードで、踊ろうとリズが誘うところも効いただろう。

 

ハイヒールでシンデレラ感を演出しており、ここのダンカルマンのセリフはいいよね。

「じゃあ取っておいて、念のために。想像してみて、俺たちは3年後の未来にいる。君は大学に通っている。そこで自分より背の高くていい男に出会う。そいつは君に夢中なんだ、君の優しさにね。そして、彼は君をデートに誘うんだ。その時、君は素敵な靴、ハイヒールを履きたいと思う。急いで買いに出ようとしたら、外は大雪。で、君はこの会話を思い出して後悔する。ダンクルマンがくれたハイヒールを取っておけば、よかった・・・、とね」

ダンカルマンがジュディを好きになるエピソードが弱いので、彼が高身長フェチにしか見えないけどね。

ジュディもイケメン好きなので、大学とか入って、ダンカルマンとの仲が続くのか不安が残る。シュニッパーも容姿に簡単に転ぶし、スティグは優柔不断と映画全体に芯の無さが通されてしまっているのがね。
キャラを定型にしてない点では新味だが、あまり効いているとは言いづらい。

 

シナリオが有機的につながってないのよね。
キャラ愛があるようで、かなり記号的で流れが唐突で見せ場の作り方があまりうまくない。

ジュディの本好きの設定もあまり出てこないし。

スティグがミュージカル好きだから、アメリカに留学を選んだ、アメリカンガールに惹かれている、キミーは歌が上手くて、などもシナリオを膨らませられるのに、あまり活かされない。

高身長あるあるも、レブロン・ジェームズ(高身長のバスケ選手)とからかわれるやドアの上の壁に頭をぶつけるはやるのに、身長が必要なスポーツへの勧誘、背が必要な行為、などあまりやらない。

そのこともあってか、感想は好意的なのが多めだが、アメリカのサイトなどの評価はだいぶ低め。

 

 

 

 

 

 

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