菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

だから、なんだと言われても・・・。シリーズ その26

2010年01月21日 00時08分38秒 | クダラナイ、ノボラナイ
 



  
  


『また妻と暮らしたい』
 

少し昔。
あるところに、愛し合う老夫婦がいた。
人がうらやむほどの仲の良い夫婦だった。
いつも手をつないで歩いているほどだった。

ある日。
妻が病気になった。
治らぬ重い病気だった。

夫は妻を思い、行事でしか祈らなかった神に願った。
「また妻と一緒に暮らさせてください」

夫の願いが通じたのか、夫も妻と同じ病気になった。
二人は同じ病室に入れることになった。
二人は、検査へも手をつないで行った。
 
二人は、最期まで共に暮らしたということだ。
 
 




 



解説:
たまにこういうのを書くんですね。
短編というにも短い小説。
掌編と言っていいんですかね。
 

学生時代に、アメリカの『サドン・フィクション』という、こういう短い小説を集めた本を読んでから、時々。
いや、待てよ・・・。
中学時代にも、こんなのを書いていたなぁ。
レポート用紙一枚小説として。


いつか、シナリオに使えるんじゃないかって、スケベ心もあったりして。
『欲望の翼』の“足のない鳥”の話みたいにさ。
 
 
 
 
 

 

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