で、ロードショーでは、どうでしょう? 第2262回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』
スパイダーマンの宿命を引き継いだ高校生マイルスとグウェンが哀しき宿命に抗うアクション・アドベンチャー・アニメ。
世界中で大ヒットし、アカデミー賞長編アニメーション賞に輝いた『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。
革新と言われた前作を凌ぐ、さらに進化した革新的映像表現で、さらなる大ヒットとなった。
オリジナルの声の出演はシャメイク・ムーア、ヘイリー・スタインフェルド、ブライアン・タイリー・ヘンリー、イッサ・レイ、オスカー・アイザック。
監督は、ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソン。
物語。
現代、グウェンの宇宙(アース65)。
グウェンは、スパイダーウーマンとしてスーパーヒーロー活動を行っていたが、自分の生活との葛藤に苦しんでいた。
その時、あるスーパーヴィランとの戦いで、再び別の宇宙のスパイダーマンに出会う。
そして、彼女は痛みから逃げるために、新たな世界へと足を踏み出す。
現代、マイルスの宇宙(アース1610)。
スパイダーマンとなったブルックリンの高校生マイルスもまた二重生活の多忙と孤独を抱えていた。
そんな時、もう二度と会えないと思っていたグウェンに再会する。
キャラクター創造:スタン・リー
脚本:フィル・ロード、クリストファー・ミラー、デヴィッド・キャラハム
声の出演。(キャスト)<吹替>
マイルス・モラレス/スパイダーマン (シャメイク・ムーア)<小野賢章>
グウェン・ステイシー/スパイダー・ウーマン/スパイダー・グウェン (ヘイリー・スタインフェルド)<悠木碧>
ジェフ・モラレス (ブライアン・タイリー・ヘンリー/父)
リオ・モラレス (ルナ・ローレン・ベレス/母)
アーロン・モラレス (マハーシャラ・アリ/叔父)
ジョージ・ステイシー (シーア・ウィンハム/グウェンの父)
ピーター・B・パーカー/スパイダーマン (ジェイク・ジョンソン)<宮野真守>
スポット/オーン博士 (ジェイソン・シュワルツマン)
スパイダーウーマン/ジェシカ・ドリュー (イッサ・レイ)
スパイダーマン・インディア/パヴィトル・プラパカール (カラン・ソーニ)
ホービー・ブラウン/スパイダーパンク (ダニエル・カルーヤ)
ミゲル・オハラ/スパイダーマン2099 (オスカー・アイザック)<関智一>
スタッフ。
製作:アヴィ・アラッド、エイミー・パスカル、フィル・ロード、クリストファー・ミラー、クリスティーナ・スタインバーグ
製作総指揮:ボブ・ペルシケッティ、ピーター・ラムジー、ロドニー・ロスマン、アディッティア・スード、ブライアン・マイケル・ベンディス
編集:マイケル・アンドリューズ
音楽:ダニエル・ペンバートン
『スパイダーマン/アクロス・ザ・スパイダーバース』を鑑賞。
現代、スパイダーマンの高校生と女性が孤独と宿命に抗うアクション・アドベンチャー・アニメ。
世界中で大ヒットし、アカデミー賞長編アニメーション賞に輝いた『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。
アニメの革新を果たした前作を凌ぐ、さらに進化した革新的映像表現で、さらなる大ヒットとなっている。
CGアニメの新しい地平を見られます。
そして、それは絵としての面白さと映像としての面白さを兼ね備えている。
だが、コミックであることを貫いていく。
サービス精神とキャラ愛、繋げまくり、スパイダーマンの歴史を愛したストーリー展開。
監督は、ホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソン。前作からフィル・ロード、クリストファー・ミラーのチームは、全体を管理する、いわば総監督的立場になったそう。
2024年公開の『スパイダーマン/ビヨンド・ザ・スパイダーバース』へと続く。二部作の前編となるが、すでに前作が三部作の第一部という感じ。そういう伏線がいくつもある。だが、それぞれが一本でも一応完結をしているのが、今作の送り手の心意気。それは、登場人物の物語を語っているから。出来事はつづく、だが、キャラクターたちは己の生き方の決断をするのだ。
いうならば、前作は、ピーター・B・パーカーの物語だった。だから、今作はグエンの物語になっている。もちろん、マイルスの物語は、大きく三部作で描かれていく。
今の映画界が手に入れた新しい発想”マルチバース”(元々あるが名前を得て市民権を得た)にある種の答えを出そうとしている。
それは『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』も求めたもの。(ベーグルと有色人種でも繋がりがある)
この情報量をどう処理したいかで見るのを字幕か吹替を選ぶのはアリ。
おいらは、最初は映像の美しさを見たくて、吹き替えにしました。前作を字幕から見て、その後吹替えも見た上で判断。圧倒的な情報量の映像を堪能。字幕版も見たくなりました。オリジナルキャストの細やかな声の芝居で見たくなった。
アートポスターが動いているかのような映像。心情に合わせて滲んでいく背景。二次元の絵を三次元でも見せる映像キュビズム。キャラの歴史を子ミックスアートからミームまで取り込んだ貪欲と愛。
グエンが主人公にしたことで、スーパーヒーローの能力そのものがある喩えになっている。
見ているだけで、どこかに連れていかれる縄作。
おまけ。
原題は、『SPIDER-MAN: ACROSS THE SPIDER-VERSE』。
『蜘蛛男:蜘蛛宇宙を渡って』。
『INTO THE SPIDER-VERSE』→『ACROSS THE SPIDER-VERSE』→『BEYOND THE SPIDER-VERSE』となっている。
2023年の作品。
製作国:アメリカ
上映時間:140分
映倫:G
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 、コロンビア
2024年公開の『スパイダーマン/ビヨンド・ザ・スパイダーバース』へと続く。
ややネタバレ。
MCUのメイン世界は、アース19999。
ムンバッタンがあるのは、アース50101。
ミゲルのいるのは、アース928。
マイルズを噛んだ蜘蛛がいたのは、アース42。
『ヴェノム』は、アース688と言われている。
ネタバレ。
グエンは誰かのバンドでドラムだったが、そのバンドから外れていく。
彼女の代わりはいる。
家族から外れているのをバンドで表現。
父(家族)と邂逅をし、仲間との自分のバンドをつくる。
性的マイノリティの喩えとなっている。
話すことが出来ない。
家族に自分の秘密を話す。
自分を受け入れてもらえるかどうかに苦しむ。
どちらかではなく、どちらも救う道を探す。
【ネタバレ】『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』幻のポストクレジットシーンが判明
https://theriver.jp/sm-atsv-deleted-post-credit/
@the_river_jpより