【俺は好きなんだよ】第1502回
『ビーボ』(2021)
原題は、『VIVO』。
『ビーボ』、『いい子』。
製作国:カナダ / アメリカ
上映時間:98分
スタッフ。
監督:カーク・デミッコ
製作総指揮:リン=マヌエル・ミランダ、ローレンス・マーク、ルイス・クー・ティン・ロック
脚本:カーク・デミッコ、キアラ・アレグリア・ヒューディーズ
音楽:リン=マヌエル・ミランダ
声の出演。(オリジナル)(吹替)
ビーボ (リン=マニュエル・ミランダ)(成河)
ガビ (イネイラリー・シモ)(東郷姫奈)
アンドレス (フアン・デ・マルコス・ゴンサレス)(山路和弘)
ローサ (ゾーイ・サルダナ)
ベッキー (ケイティ・ロウズ )
エヴァ (オリヴィア・トルヒーヨ)
サラ (リディヤ・ジュエット)
ルタドー (マイケル・ルーカー)
ダンカリーノ (ブライアン・タイリー・ヘンリー)(津田英佑)
ヴァレンティーナ (ニコール・バイヤー)
マルタ・サンドバル (グロリア・エステファン)(剣幸)
バスの運転手 (レスリー・デヴィッド・ベイカー)
イグアナ (リッチ・ムーア)
物語。
キンカジューのビーボは、音楽への愛でつながっている彼の飼い主アンドレスと一緒に活気のあるハバナの広場で、群衆に音楽を演奏していた。
ビーボとアンドレスは街の名物コンビであり、師匠と弟子、相棒、親子だった。
ある日、アンドレスは最愛の人気歌手マルタ・サンドバルから久しぶりの再会を求める手紙を受け取る。
実は、昔、二人は一緒に舞台に立っていた。
アンドレスには彼女のために書いたが渡せなかった曲があった。
そして、悲劇が起こる。
ビーボはアンドレスが届けられなかったあの曲をマルタに届けたいという思いを抱え、独り、彼女の元へ向かおうとするが、アンドレスの孫姪ガビにつかまってしまう。
猿と、ぶっ飛び少女が曲を届けるために大冒険をするアドベンチャー・コメディ・アニメ。
一見地味な設定ですが、歌う猿と現代的な少女の冒険は、まさかまさかの大冒険となっていきます。
色々な友情や愛の関係が描かれることで、子供以上に大人がジーンときちゃう内容。
良い子のビーボに対してのガビのキャラクターが活き活きとしており、こういうキャラ造詣を生み出せたことに拍手を贈りたい。
アニメならではのトンデモ冒険になってはいきますが、丁寧な脚本と演出で、地に足もついている辺りもバランスよろし。
カナダ系の刺激至上にならない温もりと人間味尊重がいいんですよ。
本国では、これに見合った高評価を獲得してます。
本作は2021年6月4日に米国で劇場公開予定だったが、COVID-19のパンデミックにより、劇場公開を断念し、2021年8月6日にNetflixでの配信となった。
原題ままではあるけど、こういうのこそ副題をつけて欲しかったな。
キンカジューのキャラの名前だしね。言語にあるVIVAから来る「素晴らしい子」ってイメージが伝わらない。
『ビーボ やさしい相棒』とか『ビーボ 歌を届けたい』とか、そういうシンプルなヤツでよかったのに。
NETFLIXジャパンはタイトルもセンス無いのよね。