で、ロードショーでは、どうでしょう? 第661回。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『タチャ~神の手~』
2006年のヒット作『タチャ ~イカサマ師~』の続編を、人気グループ“BIGBANG”のT.O.P主演で描いたギャンブル・エンタテインメント・ムービー。
伝説の“タチャ(いかさま師)”としてその名を馳せた前作の主人公ゴニを叔父に持つ若者テギルが、同じ花札賭博の世界でのし上がっていく中で味わう、挫折と復讐の物語をスリリングに描く。
監督は、『過速スキャンダル』、『サニー 永遠の仲間たち』のカン・ヒョンチョル。
物語。
テギルは叔父の血を引いたのか賭博に才を発揮する。
ある時、賭博に強いという知人と真剣勝負をするが、その妹ミナに一目ぼれ。
だが、祖父をヤクザから救い、ナイフで腹を刺してしまい、町から逃げるはめになる。
出る前に、強い男になり、お前にふさわしい男になって戻ってくるから待ててくれとミナに宣言する。
テギルは地方でタチャとして、成り上がるための闘いの日々に身を投じるが・・・。
脚本は、カン・ヒョンチョルとチョ・サンボムとイ・ジガン。
出演。
ハム・テギルに、T.O.P。
知人の妹のホ・ミナに、シン・セギョン。
賭博で名をなすタチャの一人チャン・ドンシク社長に、クァク・ドウォン
賭博好きの女社長ウに、イ・ハニ。
師匠となるコ・グァンリョルに、ユ・ヘジン。
伝説のタチャアグィに、キム・ユンソク。
撮影は、キム・テギュン。
音楽は、キム・ジュンソク。
ジャジジーやクラシック・ハリウッド調の音楽がわくわくさせる。
韓国アイドル映画は時に異常に血まみれで泥臭いことがあるが、前作のその感じを続編は少し緩めてはいるが、がっつりあって好感。
韓国の花闘という花札賭博なので、ルールがよくわからないけど、それでも展開がわかるようにしている語りの巧さには舌を巻く。
漫画原作ゆえの映像漫画技法が駆使され、10巻分ぐらいの話を一気に見せきるスピード感、スペリオールあたりの昭和感、主役より実はその周りの味のある顔した男たちが活躍するのも魅力の優作。
おまけ。
『タチャ ~いかさま師~』をある程度、引き継いだ続編。
英語題は、『TAZZA: THE HIDDEN CARD』。
上映時間は、150分。
これに、冒頭に主役のインタビューがついている。
製作国は、韓国。
韓国映画にたまにある特別料金で2000円。
前作『タチャ ~いかさま師~』のチェ・ドンフンが監督した『10人の泥棒たち』もそうでしたね。
パンフレットは大した中身もないのに1300円で驚く。
しかも、720円相当の内容。
『10人の泥棒たち』のパンフレットも高かったけど、メイキングDVD付だった。
値段の理由を聞いたところ、劇場の説明では、「主役がエイベックスの所属なんで、写真の使用許可が高いからじゃないかと」とのこと。
最初に主役による内容紹介があるんだが、かなりおざなりで、特に博打用語講座はほとんど意味がないのに首を傾げる。
花札のルールをちょこっとぐらいは欲しかったところ。
韓国じゃ常識なのか、前作でも説明なかったんだよね。
せめて、前作の説明ぐらいチラっとしてもよかったんじゃないか。
このハードさを、知らない賭博が題材で、イカサマの人を裏切り、血まみれ、汚れまみれ、酒と煙草の世界を、しかも、続編、これを、ほとんど女性だけが見に来ているなんて、もったいない。
オイラが行った回は60%が埋まっていたが、95%が女性だった。
韓国では大ヒットしてるし。
ややネタバレ。
あと、“タチャ”の訳は、“やり手”じゃなくて、”いかさま師”にしないと意味通じないのに、なんでだろう?
なんかところどころ訳が変だった。
前作の主人公ゴニは当然姿を見せないが、関係者とライバルのアグィとの対決がある。
副題の『神の手』は、アグィの引き際を指す。
なにより嬉しいのはコの登場。
ネタバレ。
せっかく編集がいいのに、ラストの札のあたりの見せ方はイマイチ。
前作のフィルムノワール感とエロスがいい汚れ感が薄まってポップになているのはスタイルの違いなんだろうけど、少々残念。
手を刺しても、ホ・ミナが堕とされても、痛みが伝わってこない。
見やすいんだけど。
とはいえ、それでも邦画のぬるさに比べれば、全然ハード。
アグィはなんで命を取られないのか?
師匠の言葉通り、復讐をしない方向で許したんだろうけど。
札食いは画で見たかったなぁ。
省略で逃げてるところも多かったね。
殺し屋のキムが落ちて生きてた理由もよくわからんし。
最後のメガネのイカサマもあまりにあまりだし。
それが見えちゃうのもなぁ。
でも、少年漫画的気合を博打魂という感じに置き換えたという漫画っぽさは嫌いにはなれなかったりもするおいらもいる。
「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」
『タチャ~神の手~』
2006年のヒット作『タチャ ~イカサマ師~』の続編を、人気グループ“BIGBANG”のT.O.P主演で描いたギャンブル・エンタテインメント・ムービー。
伝説の“タチャ(いかさま師)”としてその名を馳せた前作の主人公ゴニを叔父に持つ若者テギルが、同じ花札賭博の世界でのし上がっていく中で味わう、挫折と復讐の物語をスリリングに描く。
監督は、『過速スキャンダル』、『サニー 永遠の仲間たち』のカン・ヒョンチョル。
物語。
テギルは叔父の血を引いたのか賭博に才を発揮する。
ある時、賭博に強いという知人と真剣勝負をするが、その妹ミナに一目ぼれ。
だが、祖父をヤクザから救い、ナイフで腹を刺してしまい、町から逃げるはめになる。
出る前に、強い男になり、お前にふさわしい男になって戻ってくるから待ててくれとミナに宣言する。
テギルは地方でタチャとして、成り上がるための闘いの日々に身を投じるが・・・。
脚本は、カン・ヒョンチョルとチョ・サンボムとイ・ジガン。
出演。
ハム・テギルに、T.O.P。
知人の妹のホ・ミナに、シン・セギョン。
賭博で名をなすタチャの一人チャン・ドンシク社長に、クァク・ドウォン
賭博好きの女社長ウに、イ・ハニ。
師匠となるコ・グァンリョルに、ユ・ヘジン。
伝説のタチャアグィに、キム・ユンソク。
撮影は、キム・テギュン。
音楽は、キム・ジュンソク。
ジャジジーやクラシック・ハリウッド調の音楽がわくわくさせる。
韓国アイドル映画は時に異常に血まみれで泥臭いことがあるが、前作のその感じを続編は少し緩めてはいるが、がっつりあって好感。
韓国の花闘という花札賭博なので、ルールがよくわからないけど、それでも展開がわかるようにしている語りの巧さには舌を巻く。
漫画原作ゆえの映像漫画技法が駆使され、10巻分ぐらいの話を一気に見せきるスピード感、スペリオールあたりの昭和感、主役より実はその周りの味のある顔した男たちが活躍するのも魅力の優作。
おまけ。
『タチャ ~いかさま師~』をある程度、引き継いだ続編。
英語題は、『TAZZA: THE HIDDEN CARD』。
上映時間は、150分。
これに、冒頭に主役のインタビューがついている。
製作国は、韓国。
韓国映画にたまにある特別料金で2000円。
前作『タチャ ~いかさま師~』のチェ・ドンフンが監督した『10人の泥棒たち』もそうでしたね。
パンフレットは大した中身もないのに1300円で驚く。
しかも、720円相当の内容。
『10人の泥棒たち』のパンフレットも高かったけど、メイキングDVD付だった。
値段の理由を聞いたところ、劇場の説明では、「主役がエイベックスの所属なんで、写真の使用許可が高いからじゃないかと」とのこと。
最初に主役による内容紹介があるんだが、かなりおざなりで、特に博打用語講座はほとんど意味がないのに首を傾げる。
花札のルールをちょこっとぐらいは欲しかったところ。
韓国じゃ常識なのか、前作でも説明なかったんだよね。
せめて、前作の説明ぐらいチラっとしてもよかったんじゃないか。
このハードさを、知らない賭博が題材で、イカサマの人を裏切り、血まみれ、汚れまみれ、酒と煙草の世界を、しかも、続編、これを、ほとんど女性だけが見に来ているなんて、もったいない。
オイラが行った回は60%が埋まっていたが、95%が女性だった。
韓国では大ヒットしてるし。
ややネタバレ。
あと、“タチャ”の訳は、“やり手”じゃなくて、”いかさま師”にしないと意味通じないのに、なんでだろう?
なんかところどころ訳が変だった。
前作の主人公ゴニは当然姿を見せないが、関係者とライバルのアグィとの対決がある。
副題の『神の手』は、アグィの引き際を指す。
なにより嬉しいのはコの登場。
ネタバレ。
せっかく編集がいいのに、ラストの札のあたりの見せ方はイマイチ。
前作のフィルムノワール感とエロスがいい汚れ感が薄まってポップになているのはスタイルの違いなんだろうけど、少々残念。
手を刺しても、ホ・ミナが堕とされても、痛みが伝わってこない。
見やすいんだけど。
とはいえ、それでも邦画のぬるさに比べれば、全然ハード。
アグィはなんで命を取られないのか?
師匠の言葉通り、復讐をしない方向で許したんだろうけど。
札食いは画で見たかったなぁ。
省略で逃げてるところも多かったね。
殺し屋のキムが落ちて生きてた理由もよくわからんし。
最後のメガネのイカサマもあまりにあまりだし。
それが見えちゃうのもなぁ。
でも、少年漫画的気合を博打魂という感じに置き換えたという漫画っぽさは嫌いにはなれなかったりもするおいらもいる。