
スリランカ旅行3日目の13日((月)は、湖畔のホテルで目覚める予定だったのが、
間違いで田園の中のレストハウスで・・となった。
朝の光を浴びたその風景はバリ島のウブドに似ていたので、まぁこれはこれで良いかと納得。
バリ島は30年前に初めて行った海外の地で、60歳の定年退職の日から1週間後に一人で行き
3週間滞在した事があり、3年前にカミさんとも行ったアジアの中では一番好きな地なのだ。
そんな納得をした後の朝食に出されたロティというココナッツと小麦粉混ぜて焼いたものが
素朴な味でなかなか良かった。
因みに間違って行ったホテルは、エリザベス女王も泊まったらしく、どうりで白服姿のベルボーイのお出迎えもあった筈と納得。


朝食の後は宿の男主人の執拗な勧めに根負けし、3,000ルピーで彼の運転するトゥクトゥクでこの日泊まるアリヤ リゾートへ行く事に。
風を受けて走るトゥクトゥクでの1時間半のドライブは、ビューポイントでは停車し写真を撮るという具合に意外と快適だった。
道路脇には象のものだという大きな糞が落ちていて、夜になるとジャングルから出てくるらしい。




10:00に到着したアリヤリゾート&スパは重厚な木の扉のゲートで閉ざされており、警備員に開けてもらい入る。
階段を上ると遮るもののない、レセプションのある広々としたロビーになり、前方のプールの先にシーギリヤロックが見えるという素晴らしい眺めだ。
このホテルはホテル予約サイトBooking.com で五つ星にランクされており、TripAdvisorでの口コミ評価も良かったので選んだ。
今回のスリランカ旅行は街歩きやショッピングもなく、バックパック旅行的なのでホテルだけでもカミさんに合わせて、と思いホテルを選択した。



キャンプのように自然を満喫し、高級ホテル並みのサービスを提供するというコンセプトの、
星野やが展開しているグランピングホテルの様なもので、広大なホテルの敷地の林の中にテント風な
コテージが点在しており、そこに宿泊する。
勿論テント風というだけで、キャンプの様にBBQが出来るわけでもなく、食事は本館のレストランで取る。
宿泊料金の中に食事は含まれておらず、本館のレストランで取る料金は朝食25ドル、昼食と夕食30ドルという設定だ。
これに消費税のようなVATがかかるので、街中のレストランと比べると決して安くない。
他にはサンドウイッチ等のルームサービスがあり、周りには何もないので滞在中はここで食事を取る事になる。
この日は14:30にホテルに迎えが来るサファリツアーを予約していたので、それまで洗濯したりホテル内の、
スリランカの昔の生活が分かるミュージュアムや宝石店を観て廻り、昼食はルームサービスのサンドウイッチを取る。
ミンネリア国立公園のジープでのサファリツアーはカミさんの要望で、昔からよく多摩動物公園に誘われていたが、
檻に入っている野生動物を観ても・・・との思いで、誘いに乗らなかったが、今回は話は別だ。
このツアーはミンネリア国立公園の入場料が30ドル/1人、ジープチャーター代が5,500ルピーだ。
迎えに来たジープの運転手兼ガイドのサラさんは、ガイドのライセンスを持つ、2児の父親の30代の男性だ。
ジープは43年前の三菱製で未だ走っており、その頑強さと日本製の優秀さを褒めていた。


ミンネリア国立公園に入り30分くらい走っても、見れるのは白鷺や孔雀だけだが、
泥道を右に左に大きく揺れながら走るジープにカミさんは(first experience!)と興奮の様子だ。
スリランカ旅のブログを読むと、一匹の象にも出会わない時もあるらしいので、
そのケースかと思っていたら湖の近くで最初の発見をして、その後も4ヶ所くらいで象の群れを見れた。
動物好きのカミさんは(凄い! 凄い!)と感激の様子で写真を撮っていた。

17:00頃になると公園内にいるジープが一斉に戻るのだが、1台のジープが川の中で立往生し、
それを横目に見ながら川を渡る他のジープも、泥の土手を上りきれず下ってきたり、
それを見ているツアー客は川渡りが成功すると腕を振り上げ歓声をあげ、野球観戦のようだった。
我々の車が渡りきった時も歓声があがり、我々も思わず腕を振り上げ歓声をあげた。
立往生した車を、渡りきったジープのドライバーが4人くらいかかって動かそうとしたが、
うんともすんとも言わず、結局レスキューを呼ぶ事になる。
我々も18時にホテルに戻りシャワーを浴び、19:30頃に本館のレストランに行ったが、
スリランカ料理のレストランは予約が必要で、他は中華レストランかビュッフェという事だったので、
明日の夕食を予約し、中華レストランにしたがその中身はスリランカ人が作った中華という感じだった。
カミさんは待望の象の群れを見られ、大満足の1日となったようだ。
明日はいよいよ今回のメインイベントのシーギリヤロックへ行く。
多くのツアー客で混み合うらしく、7:30に迎えに来てもらうように
サラさんの知合いのトゥクトゥクを頼んだ。