一期一会

日々是好日な身辺雑記

プロヴァンス美しい村巡りツアー

2024年05月21日 | 旅行
5/20(月)はVELTRAで予約した(フランスの最も美しい村)を巡る日帰りツアーに参加した。8:50にツーリストインフォメーションセンター前に集合というバウチャーにより、10分程前に行くと8名くらいの外国人ツーリストと2組の日本人シニアカップルがいた。
ミュンヘンのように、小型バスを仕立てのツアーかと思っていたら、外国人ツーリストは別グループだった。バウチャーには英語ガイドの場合もありますと書いてあった。

我々の名前を出し尋ねてきたのは、日本人女性ガイドのHさんで、VELTRAの口コミに親切なガイドさんとして載っていた方だったので一安心。同じグループになったのはもう1組のシニアカップルで、Hさんのベンツのセダンに5名での出発となった。

フランスの最も美しい村は、1982年に質の良い資産を持っ田舎の村の観光を促進させる目的で設立された協会により、フランス全土の中から選定されている。その定義は人口が2000名以下であること。最低2つの遺産•遺跡があること、地域議会の同意を得られる事などだ。我が家にもフランスの最も美しい村の本がある。

(フォンテーヌ•ヴォークリューズ)








(プラタナスの並木)


フォンテーヌ•ヴォークリーズはアヴィニヨン近郊の人口700人足らずの小さな村で、村の名前にもなっている(ヴォークリューズの泉)は、水深300m以上のヨーロッパで最も豊富な水量を噴き出される泉として有名だ。その水源からの水はアヴィニヨン市街を流れるローヌ川に注がれている。村には大きなプラタナスの樹が立ち、緑が鮮やかだった。
このツアーの特徴は車内で主なガイドをすると現地で自由散策となる点だ。ガイドさんの旗に従って見て廻るというのとは違うのが、我々の旅のスタイルに合っている。1時間の自由散策だった。

(ゴルドGordes)



(セナンク修道院)


アヴィニヨンから40kmのゴルドはプロヴァンスで最も有名な美しい村で、天空に聳え立つ村の全景は別名(鷲の巣村)とも呼ばれ、ビュースポットからの眺めは圧巻の景色で、眼下に広がる風景もプロヴァンスらしいものだ。
そのビュースポットでの写真撮影を終えると、近くのセナンク修道院に移る。この修道院はシート派という最も戒律の厳しい宗派で、現在7名の修道士が居るという。美しい村のガイドブックを見ると紫のラヴェンダーが咲く7月頃が最も素晴らしいだろう。

(ゴルド村)






(ゴッホが描き続けた糸杉)


セナンク修道院からゴルドの村の中心地に着いたのが12:30で、ここから2時間の自由昼食+自由散策となる。人気観光地なのでランチ時は混み合うので、先に昼食を取りその後で散策を、とのガイドさんのアドバイスにより、オススメのプロヴァンス料理の店で昼食を。特にベジタリアというわけでもないが、フランス語メニューから単語を拾い出して注文した料理は、運ばれてきた時はそのボリュームに驚いたが、美味しかった。ただ完食は出来ず8割の消化率だった。

そして村の中は鷲の巣村と称されるように、村の中心から下るように家が立つ、独特の景観だ。そんな家の中にゴッホが向日葵の後に描き続けた糸杉もあった。
そしてゴルドは、ユダヤ人の画家シャガールが1940年ナチスがパリを占領した時に、迫害を逃れた地だ。豊かな自然に心慰められていただろう。

(ルシヨン)











ルシヨンは赤い村とも称され、ゴルドと並ぶ最も美しい村の一つで人口は1300人に満たない小さな村だ。赤い村の基になっているのが
ローマ時代から使用されていた天然のオーグル(赤土)によって作られた顔料で、そのオークルと漆喰で作られたペンキで、教会や家の壁を塗ると、その美しい景観が美しい村として観光業が発達した。現在は自然保護地区としてオーグルは使えない。1時間の自由散策で村の中心地を廻ったが、日本では見ない景観と静かな環境だった。

今回の旅行でパリを1番の楽しみにしていたカミさんも、この日廻った美しい村の景色にはいたく感激したようで、4日間のプロヴァンス旅行を企画して良かった。そしてツアーで廻るのは楽だった。



17時頃にはアヴィニヨン戻り、部屋で一休みして19時頃にガイドさんに聞いていたレストランに行ったが月曜日のこの日は復活祭から50日後のホイットマンデーにあたる祝日で休みだった。町をブラリ歩きをしたら台湾料理の店を見つけ入る。メニューを見たら(何ちゃって台湾料理)らしく、グラスワインも青島ピールも無かったが、意外にも味は良く美味しかった。