一期一会

日々是好日な身辺雑記

古代ローマ遺産の町ニームへ

2024年05月22日 | 旅行
5/21(火)は(フランスの中のローマ)とも呼ばれるニームに行ってきた。アヴィニヨンから電車で20分の位置にあり、デニムの語源の地としても知られている。「Serge de Nime」(ニームのサージ)と綾織物の産地として繁栄した歴史がある。

8:24発の電車に乗る前に、7時から始まる市場を覗いた。海外旅行をすると必ずその町の市場視察がカミさんの楽しみの一つで、その町の食文化の豊かさが分かると言う。
勿論プロヴァンスの中心地アヴィニヨンは肉、魚、乳製品、果物と豊富だった。















そしてチケット売場の窓口がなく、フランス語が読めず、使い方も分からず、悪戦苦闘したのがニームまでのチケットの購入だ。
まず英語表記にするのが分からず2人でああでもない、こうでもないとやっていたら、画面上部に小さく仏、英、伊の3つの国旗が表示されているのが分かった。そして下部の丸い物の外側を右に左に回して要求する事項に移動させ、真ん中のボタンで確定するというのが分かった。この操作で片道か往復か、日付設定、出発地、行き先、枚数の指定すると買えるのだ。下部の丸い物の操作が盲点だった。



フランスの中のローマと言われるニームにはローマ帝国時代の遺跡が幾つかあるが、紀元100年に建てられた円形闘技場は、世界一保存状態の良い闘技場と言われている。確かにローマのコロッセオから、トルコ、スペインのローマ時代の円形闘技場を見てきたが、ここの保存状態が1番良かった。
ただチケットを買った時に日本語の音声ガイドが含まれると聞いたが、貸出窓口に行ったら写真付きのIDカードを要求され、パスポートを提示したが、QRコードを読み取るように指示されたが、インターネットに未接続なので、読み取っても開けない。こんな時に国際ローミングを設定しておけば問題はなかった。ネット制限のある上海ではその必要性を感じていたが、現在ではインターネット接続デバイスは社会システム上必要不可欠なのだろう。まぁ美術館でもないので特にガイドもいらないかと、ゴネなかった。因みにUQモバイルでは出発前予約で一日450円である。

(円形闘技場)









ニームには紀元前16年に建築された古代神殿メゾン•カレが世界遺産に登録されている。
ニームは初代ローマ皇帝アウグストゥスが城跡を築き、腹心のアグリッパが修復したとされている。当初同じ世界遺産の水道橋ボン•デユ•ガールに行く予定でいたが、バスの連絡が悪くアヴィニョン戻るのが19:00近くなるので止めた。この辺が個人旅行の限界である。
まぁ、水道橋についてはスペインのセゴビアで世界一の水道橋を見ているし良いかと諦めた。

(古代神殿メゾン•カレ)






フムス(茹でたひよこ豆)料理の店かと思いランチに入り、違ったが美味しかった。 



(FrenchRestaurant /La Forchette)






夜はガイドさんから教えてもらったレストラン(La Forchette)に行った。19:00オープンだと思って行ったら19:15だと言い、ほぼ予約で満席だが一席だけ空いていると言う。本当かなと思いながらも予約して、時間潰しのぶらり歩きをしながら 、明日の夕食の店を娘が調べて送ってくれた(AVENIO)を予約して、オープン時間通りに戻った。この店は奥まった道路に面しており、外の席はなかった。我々が2番目のお客で、窓際近くの席に案内された。

最初は飲み物の注文で、ハウスワインで通じるはずだが、オススメは?などと聞いてしまいそれを注文した。それを飲みながら食事を検討するのだが、フランス語のメニューでアラカルトでの注文になるのでよく分からない。英語のメニューを頼んだら(Yes)と言いながら、中年の女性が来て英語で説明すると言う。
前菜、主菜と説明を受けたが、文字を拾うより、訛りがあるので言葉を聴くとる方が難しい。前菜はバジルとアスパラガスが聴き取れたのでそれを注文し、主菜はシュリンプと何たらフィッシュ、コリアンダーが聴き取れたのでそれを注文した。

カミさんは前菜は茄子の何とか、主菜は豚肉の煮込みを注文。それから次々とお客が来て満席になったので、残り一席は本当だったのだ。人気店らしく食事もワインも美味しかった。サービスもよく、デザートを勧められたが断ったら小さなシャーベットを持ってきてくれた。会計はしめて108ユーロだった。