一期一会

日々是好日な身辺雑記

CBIO株主総会

2023年08月31日 | 日記

 

29日(日本時間30日)NASDAQ上場のバイオベンチャーのカタリスト・バイオサイエンシズ(CBIO)の株主総会に於いて、GNIの中国子会社北京コンチネントとの統合買収案が審議されたが、未だその株主総会の結果IRが出ていない。ネット上にはそのIRが出ない事に不安視する声や、逆にそれを材料に売りを煽る声などで賑わっている。なにせYahooファイナンス掲示板の投稿数1位である。普段あまり見ないが、今回は売り煽りがどんな事を言ってるのだろうと見たが、裏付け根拠もないただの煽りだった。まぁデイトレをしている人にとっては株価変動の材料なのだろうが。ネット上ではCBIO株主総会のIRの話題で持ちきりだ。そういう私もトップ写真のCBIOのpress releaseは2度チェックしたが載っていなかった。CBIOの発表前にGNIがIRを発表できるわけもないのだ。この逆さ統合買収も既にGNIが85%位の株を持ち、Board Memberにイン•ルオCEOも入っているので否決される事は無いのだ。GNIへも問合せの電話があるらしく、昼頃に下記のIRがUPされた。

5日までにIRを出すので安心して待てという事だ。

 

 

北京コンチネントは昨年に中国深圳市場への上場を検討していたが、市場環境の悪化を理由に上場を断念し、香港市場への上場を準備していた。バイオベンチャーにとって上場による資金調達は重要で、これを株価上昇の材料と考えていた。昨年7月上旬には香港市場への上場申請をし、当局に承認されたとのニュースが流れ1週間で500円位上がったが、結局上場しなかった。そのへんの何故かは分からない。上場の市場環境を見定めていたのか?

そして1月に今回のスキームである北京コンチネントをNASDAQ上場のCBIOの連結子会社とし、CBIOをGNIの子会社とするIRの発表があった。現在第3相臨床試験中の肝線維症治療薬F351の中国以外の全域でのライセンス権利をCBIOに譲渡し、その価値46億2000万円を対価としてCBIOの普通株と議決権のない優先株を受領するというものだ。実際の締結内容はもっと複雑で、GNIのグループ会社5社を絡めた資本政策だ。

このIRを受けて1/10にCBIOの株を買った。この時点でCBIOの株価は0.64ドルというボロ株だった。そしてNASDAQには株価が1ドルを割ると上場廃止というルールがあり投資リスクとして考えたが、SEC(米国証券取式委員会)との間で株主総会での承認後2ヶ月の猶予期間を設ける事で1ドル上場廃止問題は取り敢えず回避された。最終的には株式統合すれば問題なしとも思った。その後CBIO/北京コンチネントの逆さ買収統合の状況を見ながら1/27、8/3、8/19、8/22とCBIO株を買い増した。米国株はマネックス証券の米国株取引プラットフォームTradeStationで売買出来る。そして後からトップ写真のCBIOホームページのpress releaseを見て知ったのが、1/12に特別配当として750万ドルを株主に分配するとあった。それが1/24にマネックス証券から届いた(お客様の外国取引口座に米国株の配当金が入金されました)とのメールだった。1/10に買った株の配当が1/24にあるというのは変だと思っていたが、配当というより資産分配だったのだ。どうりで額が多いと思った。CBIOのホームページでは(Reverse Marger Plan)と書かれているのが、この件の性格を表している。

上海市場→深圳市場→香港市場と二転三転した北京コンチネントのIPOが、NASDAQのCBIOの子会社になるという宿借り方式とも言うべき手法で、実質的な北京コンチネントのIPOを果した。不動産債務超過問題でこれからの中国の金融市場の不透明さが言われる中で、NASDAQの方が絶対的に良いのは明らかである。2日前には中国のIPO抑制策も報じられている。

本体のGNIは高出来高の連騰が続いており、29日にはニューヨークに本社がある世界最大の資産運用会社ブラックロックが1.6%の株を取得した事が報じられた。



それにしてもブラックロックは買っているのに、モルガン・スタンレーは売り方として相変わらず頑張っている。