今日は始発電車に乗り、東京駅発6:30のぞみ博多行きでカミさんと京都に来た。東海道新幹線に乗るのは8年振り位で、京都、大阪、神戸、広島へもJALマイレージを使っての飛行機旅行だった。間が悪いことに、昨日の菅総理と小池都知事の会談で、東京発着の65歳以上のGoTo自粛が報じられたところだが、今回の旅行は9月末にGoToキャンペーンを使って手配したものだ。






















この20年近く、年に1回はカミさんと海外旅行をし、60歳の定年後は毎年1人での海外バックパック旅行をしてきたが、今年はコロナ禍でどちらも行けなかった。
そこで今回はコロナ禍で中国人観光客も少なく、静かな寺社巡りが出来るだろうと京都行きになった。京都は国内旅行先としては1番好きな所で、若い時から何度も訪れているし、定年後も4回来ている。町家を借りて秋から春までの半年くらい住んでみたいものだ。
京都には8:45に着き、そのまま地下鉄に乗り、3泊する四条烏丸にある三井ガーデンホテル京都新町別邸に行き荷物を預け、歩いて建仁寺、高台寺、清水寺という初日の寺巡りをスタートした。三井ガーデンホテル新町別邸は烏丸通りと四条通りをクロスした左上ブロックの新町通りに面し、町家風の入り口の5階建のホテルだ。


(花見小路)
四条通りから建仁寺に向かう約1kmの通りで歴史的景観保全地区になっている。
平日と自粛警告のせいか人通りは少なかった。


(建仁寺)
鎌倉幕府2代将軍・源頼家の寄進を受けて臨済宗の僧侶・栄西が開山した京都最古の禅寺。
昨年6月に1人で来た時は改修中で入れなかったが、禅寺らしい枯山水の大雄苑や潮音庭は素晴らしい。法堂天井の「双龍図」は日本画家小泉淳作画伯が描いたもので、定年まで勤めていた親会社が奉納したもので、鎌倉の建長寺の「雲龍図」もそうだ。







(高台寺)
豊臣秀吉の菩提を弔うため、北政所ねねが建立した臨済宗建仁寺派のお寺。
北政所と豊臣秀吉の座像が納められている霊屋(おたまや)にはねねの遺骸が埋められており、そんな由緒ある寺だが建仁寺と同じく静かに廻れた。






高台寺の後は三年坂のこじんまりとした店で鰊蕎麦で昼食。

(清水寺)
京都を代表する名刹で世界遺産なので、修学旅行の中学生が多かったが、それでもいつもの清水寺の賑わいでなかった。
毎年12月中旬になると清水寺貫主により漢字一字が揮毫されるが、今年はたぶん(禍)か(密)だろう。

(大極殿本舗)
清水寺まで歩き通したところで、カミさんのスマホ歩数計は2万歩になり、疲れたとの声に電車に乗り烏丸御池まで戻り、甘味処の大極天本舗へ。この店は明治18年創業の人気店で前にも来た事があり、寒天のスイーツが有名だが1300円のぜんざいを。
私の好みからすると、シャバシャバ感のぜんざいよりお汁粉で、アンコはこしあんより粒あんだ。カミさんオススメの店だったが、感想は正直に言わせてもらった。




(熟成刺身と旨い酒 京都 ひとしお)
甘い物でひと息つき、15:00にチェックインする。このホテルには大浴場があるので、早速ひと風呂浴びて、その後は部屋でノンビリ。18:00になったところで事前にネットで調べておいた(熟成刺身と旨い酒 京都 ひとしお)という何とも長い名のお店へ。
まぁ長くても店のコンセプトがいっぺんで分かる店名であり、ネットにはオフィシャルページもあった。そして思いがけず木曜日は日本酒半額となっていた。
日本酒の肴にと、豆腐とチーズの味噌漬けと鯛の酒盗を頼もうとしたら、塩分が多いからどちらかにしたらとの、身もふたもない意見というかアドバイス。京都まで来てヘルシー志向でもないだろうとこの意見は却下。他におばんざいセットなるものと刺し身盛合せを頼む。
日本酒は鳳凰美田の他に林(富山県)、京都の地酒の蒼空、神蔵を飲んだがすっきりした飲み口の良い酒だった。京都伏見は歴史のある酒蔵が多いのだろう。ただ半額であっても手術後は飲むのは週一の習慣になったのでグラス2杯(1合半?)でお終い。
刺身7種盛りはさすがにウリにするだけあって、さわらや穴子の炙りや平目、スズキ、ハタ、鯛などの白身の刺身が美味しく、お茶漬けでしめたカミさんも満足気だった。



紅葉は終わりかけているが、思惑通り海外からの観光客もいないのと、今週になっての移動自粛の声もあり日本人観光客も少なかったので、静かなお寺巡りが出来た。