岡江久美子さんが亡くなりました。
明るくて、気さくで、とても美しい、好感度の高い女優さんでした。
まだ63歳、ご自身もご家族も、どんなに無念であったろうかと思います。
わたしは昔から嫌なことや辛いことがあると、
今は仮の姿で、次のステージが来たら本物のわたしになれる・・・、
と考えていました。
若いころは、いつか白い馬に乗った王子様が現れる、
仕事が辛いときは、会社を辞めたらきっと楽になる、
父の介護で苦しかったときは、父が施設に入所したら自由になれる、
そう思って辛さや苦しさを耐えていました。
今も程度に違いはあれ同じように感じています。
この時を我慢すれば・・・と。
ただ、この自粛がどれだけ続くのか、
そして、コロナウイルス感染が終息したとしても、
そのとき、自分がどれだけの気力を維持できているのか、
社会がどれだけ活気を取り戻していくのかはわかりません。
だから、今の自分の姿を、我慢の時間として消耗するのではなく、
楽しんだり、積み重ねていく時間としていくことが、
大切だと思うようになりました。
では、具体的にどうしたらよいのでしょうか。
わたしには、わたしに合ったやり方があるはずです。
それはまだよくわかりませんが、遅まきながら今を生きようと、
改めて気づいた今から始めたいと思います。
65歳の今、有り余るほどの時間は残っていません。
大袈裟に言えば、あした死んでも悔いないように、
毎日を暮らしていきたいと思っています。
岡江久美子さんのご冥福をお祈りいたします。