女ひとり、歳をとる。

お金なしの60代、犬2匹と同居中。

祈る人。

2020-04-22 22:32:16 | 日記

 

きのうの仕事帰り、電車の席が空いていたので座りました。

まだ耳鳴りがしているせいか、変な音が聞こえる・・・。

「~△~※~〇~▼~✕~」

・・・なんじゃい???

よーく、耳を澄まして聞いてみると、それはお経でした。

わたしの隣の隣の70歳ぐらい女性が、

スマホを見ながら「~△~※~〇~▼~✕~」と唱えてる・・・。

そっーと、何気なく、その人を見ると、

ちょっとボーイッシュな編み上げの黒いブーツ、

朱色のフェミニンなスカート、

ツイード風のロングコート、

組んだ足にスマホを持った手を乗せていて、

お経を唱えるポーズではないように思いました。

 

前の席に座っていたのは、20代の女性が4人。

それぞれチラッとお経の女性を見ています。

でも、しばらくすると、またチラッ、チラッ。

でも、お経はやむことがなく続いていました。

そして、大きな乗換駅に着いたとき、

前の席の女性たちが降りるため、お経女性の前を通り過ぎると、

ひとりひとりの顔をまじまじと見つめるお経女性。

チラ見していたことが気に障ったのでしょうか。

意外に若い、わたしよりも若いかも、お経女性。

それにとてもきれいでした。

 

きょう職場でそのことを話しました。

「なんか、変でしょ?」

「そう?その人〇〇〇会じゃないの」

「〇〇〇会か。それにしても電車の中でおかしくない?」

今は多くの人が、コロナウイルス感染の終息を祈っているでしょう。

わたしが出会ったお経女性もきっと、

そのことでお経を唱えていたのかもしれません。

美人で、ファッションセンスがよくて、

そのスタイルとお経がマッチしなくて、

変だとか、おかしいとか言ってしまったけれど、

世界のために祈ってくれていたと思うことにします。