ひねもすのしのし。

オタクおばさんの太平楽な日々

「したまちコメディ映画祭」で凄ワザ吹き替えに酔う!

2016-09-22 11:07:06 | イベント

18日、上野で「したまちコメディ映画祭」の「とり・みきの吹き替え凄ワザ講義というイベントを見てきました。

いつものことですが、遅遅なレポートしてみます。

自由席だったもんで、かなり早めに会場の国立東京博物館に到着。

係りの人に聞いたら「え?もう来られたんですか?」と驚かれちゃった。

1時間ほどソファでゲームして過ごし、いよいよ開場。前から3番目の中央をゲットできた。

 

まずは「危険戦隊デンジャー5」の上映。25分作品を3本、75分を鑑賞。

これがもう~~、どういうつもりで作ったんだかわけわからんグダグダB級ギャグ作品で。

二次世界大戦を終結させるため、国際色豊かな5人のプロフェッショナルたちが集められ、「ヒトラー暗殺」のための隠密組織"デンジャー5"が結成された。厳選されたメンバーは、米国出身のジャクソン、オーストラリア人のタッカー、グラマラスなロシア美女イルサ、英国の知性派美人クレア、そしてヨーロッパの馬の骨ことピエール。

どうなの?この内容。

よく見つけてきたな、羽佐間さんも感心してたけど。

吹き替え陣、やりたい放題でした。

まあ、作品が作品なもんだから、そう爆笑連発とまでは行かなかったけど、クスクスっとかニヤニヤとか、そういう笑いは結構起きてましたね。

 

上映が終わり、いよいよ声優さんたちの登場です。

司会は脚本も担当した、とり・みきさん。

上手に椅子を並べ、中央から賢雄さん、千葉さん、甲斐田さん、多田野さん、羽佐間さん、吉田Pの順で着席。

以下、賢雄さん中心に覚えてる限りのレポートしてみます!

 

賢雄さん「先輩たちと一緒で楽しかったです。でもアドリブ達人ばっかりで緊張した。”平凡パーンチ!”聞いてくれました?」

この「アドリブ達人」の時、隣の千葉さんが両手で、賢雄さんを「この人、この人」というように指して客席に向けアピールしてたのが可愛かったです。

甲斐田さん「賢雄さんは第一声から変えてきたので、本当にあせった」

 

どうやら台本に「アドリブ大歓迎」と書いてあったらしく。

とりさん「書いちゃったんですね。そしたら全然変わっちゃって…。こんなに無力感を感じた収録はなかったです」と苦笑。

 

それからは本題、今回のアドリブの話へ。

賢雄さん「楽しくて楽しくて。先輩が下向いてると”何か仕込んでるな”と、しのぎを削った現場でした。僕は飛躍しました。

千葉さん「羽佐間さん、台本ほとんど書き換えてて。え?変えなきゃいけないの?と思った」

甲斐田さん「あらかじめいろいろ考えてきたけど、投げかけられて二の句が継げなくなりました。頑張ったけど惨敗です。」

羽佐間さん「僕は忠実にやったんだよ。」

すかさず千葉さんが「虎屋の夜の梅なんて、どこにも書いてないですよ!」とつっこむ。

すると羽佐間さん「俺がハマーだ!」の時なんかさ、僕がやれば内海(賢二)がその倍やってきてさ」と、急に往年の名作の話を。

「タイトルをコールするんだけどさ、「俺がハザマーだ!」って言ってやるんだけどいつもダメって言われてさ」

さすがに全員から「当たり前です」「タイトルはダメでしょ、タイトルは」と総突っ込みくらっちゃった。

すると賢雄さん「ハマーに僕、一度だけゲストでちょこっと出たことあるんですよ。まだ若かったから端っこで、羽佐間さん、すげ~~~って」

なかなか貴重なエピソードが聞けました。

 

羽佐間さん「なんでピエール(千葉さん)は、熊本弁なの?」

そうなんです。千葉さん演じるヒゲのピエールはずっとライトな熊本弁で。

千葉さん「いや、台本がそうなってるんですよ。」「え?」「台本透かすとね、熊本弁になってました。」と台本をかざす。

賢雄さん「見せてもらったら確かになってました。不思議な台本ですね~」

この二人、ほんといいコンビ。

 

今回、江原さんと多田さんがそれぞれ18役くらい兼ね役を演じてました。凄い!

江原さん「こんなに色んなのやったのは久しぶり。」多田野さんと顔を見合わせ「僕らのおかげで皆さんは楽してるよね~~。」

羽佐間さん「多田野くんが、山田康雄の真似してたでしょ。あれ、よかったねー。彼は僕の親友だったから、涙が出そうになったよ。」

そうなんです!多田野さんがアニメの犬の声を山田さんそっくりに軽快に演じてくれて、それが本当にルパンというか、山田さんそのものでした!クリカンの10倍よかった!

 

皆さんは、アドリブを前もって仕込んでくるんですか?という質問に、多田野さんは前もって考えてくると言い、賢雄さんは当日対処でやりました、と。

当日のテストでだいたいの感覚をつかんで…でもこりゃ野放しだ!の結論に至ったそうです。

 

江原さん「それにしても羽佐間さんのヒトラーは、アドリブでも「メッチェンちゃ~ん」とかドイツ語入れたりして、なんか教養があるっていうか」

羽佐間さん「そうだよー。「平凡パンチ」とは違うよ

賢雄さん「なんでここで怒られなきゃならないんですかっ」

江原さん「「レッドドワーフ号」の頃、僕がディレクターと打ち合わせしてる時、彼(賢雄さん)は外でコーヒー飲んでましたから」

羽佐間さん「僕は若い人からも学ぶことが多いから、外でコーヒーなんか飲まないよ」

賢雄さん「また僕、怒られてる!」

も~~~、ほんと嬉しそうな賢雄さんがいっぱい見られて幸せ~。

 

羽佐間さん「しかし、よくこんな作品見つけてきたね。これ売れるの?」

ここから作品の話題になり、ここまで自由にできる現場は最近は無くなったという話に。

A級というか、大作はもうそれ自体で面白い。

B級の方が吹き替えは楽しい。

今日はB級作品だから、吹き替えでA級にしてやろうという楽しみがある、と。

おお、名言!

 

役者が背中向けたらチャンス!オフは埋める!

江原さん「でも今回はヒトラー、口が動いてないとこでもしゃべってましたよ!」

羽佐間さん「ピエールもやってたよ」

千葉さん「あれ、モノローグ!」

 

いやーー、プロの技を堪能できた貴重なイベントでした!

そして何より、いつものイベントと違って先輩たちに突っ込まれ、メチャメチャ嬉しそうな賢雄さんがいっぱい見られたし~~~。

 

この「デンジャー5」、今回の3本の他にもう4本あるみたいで、全部収録したら発売もされるみたいです。

あと4本もあるの~~~?とうれしい悲鳴をあげる皆さんでした。

 

コメント (2)
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