火星の北半球にあるオリンポス山は、
周囲の平地から22キロの高さまでそびえ立つ、太陽系最大の山として知られています。
裾野がゆるやかに広がる火山なんですが、その周りは切り立った崖のようになっていて、
平地との境界がはっきりしているんですねー
北西方向から見た
オリンポス山全体の立体図
最大で9キロにもなるこうした崖は、過去に起こった大規模な地滑りでできたものとみられています。
そしてヨーロッパ宇宙機関(ESA)の探査機“マーズエクスプレス”が、
今年の1月に、このオリンポス山の南東麓の地形を詳細にとらえています。
“マーズエクスプレス”が今年の1月に撮影した画像を見ると、
オリンポス山を含む周囲の火山帯は1000万年前まで活発に活動していて、
ふもとを覆う溶岩流に当時のようすがうかがえるんですねー
これは太陽系の長い歴史から見れば、つい最近のことになります。
崖をすべり落ちて扇状に広がったものや、崖の手前で止まってそのまま冷えて固まったもの、
その流れに飲み込まれて鋭い先端を浮かび上がらせた岩塊のようなものなどが、そこかしこに見られました。
これは、周囲のなめらかな平地とはきわめて対照的な光景です。
この領域が比較的に新しい地形であることは、クレーターがほとんどないことからも分かるのですが、
火山全体で溶岩流の層が幾重にも積み重なっているようすからも、オリンポス山や周辺の火山活動の歴史をうかがい知ることができるんですねー
周囲の平地から22キロの高さまでそびえ立つ、太陽系最大の山として知られています。
裾野がゆるやかに広がる火山なんですが、その周りは切り立った崖のようになっていて、
平地との境界がはっきりしているんですねー
北西方向から見た
オリンポス山全体の立体図
最大で9キロにもなるこうした崖は、過去に起こった大規模な地滑りでできたものとみられています。
そしてヨーロッパ宇宙機関(ESA)の探査機“マーズエクスプレス”が、
今年の1月に、このオリンポス山の南東麓の地形を詳細にとらえています。
“マーズエクスプレス”が今年の1月に撮影した画像を見ると、
オリンポス山を含む周囲の火山帯は1000万年前まで活発に活動していて、
ふもとを覆う溶岩流に当時のようすがうかがえるんですねー
これは太陽系の長い歴史から見れば、つい最近のことになります。
マーズエクスプレスが撮影したオリンポス山の南東麓。(左は斜見図)
崖をすべり落ちて扇状に広がったものや、崖の手前で止まってそのまま冷えて固まったもの、
その流れに飲み込まれて鋭い先端を浮かび上がらせた岩塊のようなものなどが、そこかしこに見られました。
これは、周囲のなめらかな平地とはきわめて対照的な光景です。
この領域が比較的に新しい地形であることは、クレーターがほとんどないことからも分かるのですが、
火山全体で溶岩流の層が幾重にも積み重なっているようすからも、オリンポス山や周辺の火山活動の歴史をうかがい知ることができるんですねー