宇宙のはなしと、ときどきツーリング

モバライダー mobarider

太陽観測衛星“アイリス”

2013年08月01日 | 宇宙 space
太陽表面と上層大気の間をつなぐ物質やエネルギーの動きを探るため、
NASAの太陽観測衛星“アイリス”が打ち上げられました。






打ち上げ前の“アイリス”




“アイリス”は、カリフォルニア州ヴァンデンバーグ空軍基地から航空機で高度約12キロまで運ばれ、
そこから“ペガサスXLロケット”で、
地球の昼夜の境界上から、常に太陽を観測できる軌道“太陽同期極軌道”に乗せられました。






“アイリス”を宇宙へ送り込む
“ペガサスXLロケット”



この軌道は多くの太陽観測衛星が採用していて、
“アイリス”も地表から620~670キロ上空を回ることになります。

“アイリス”には、口径20センチの紫外線望遠鏡と分光器が備えられていて、
太陽の光球とコロナ(上層大気)の狭間における、物資の動きや加熱過程を探ることになります。
そして、太陽風やコロナ質量放出といった放出現象のメカニズムに迫るんですねー

7月17日にファーストライト(初観測)を終え、
“アイリス”は今から2年間の観測ミッションに入ることになります。