ある日の事、富士山に一緒に登ったり香川まで一緒にうどん食いに行ったN氏との雑談で
今までに行った事ない都道府県の話になった。
その話の中で「そういえば、和歌山って行った事ないなぁ」と俺が言ったら
N氏も、「『本州四端踏破ラリー』というのに興味があるんですよ」と妙なところで利害が一致。
んじゃ、和歌山に行ってみちゃう?と盛り上がり、ノリと勢いだけで和歌山に突撃旅行してきました。
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今回の旅行は2泊3日の予定ですが初日は日中に別の用事が入っていたため
夕方過ぎに成田空港を出発し、関空に到着してから急いでリムジンバスで和歌山に行くも
ホテルに到着したのは夜9時過ぎでという状況。
先に和歌山入りをしていたN氏と合流し
せめて食事だけでも和歌山っぽくしたいと、『和歌山ラーメン』を食べに行くことに。
全国的に和歌山ラーメンとして有名になった豚骨ベースの名店「井出商店」や
地元和歌山に多くの弟子を持ちのれん分けの本家である「丸高」なども候補にあがったが
今回行ったお店はここ↓
『まる豊』
ここは『ビックリするくらい傾いている店』として全国区の知名度をほこるお店で
その傾斜角は過去のテレビロケで測った時には12度を超えていたという話。
傾いちゃっている事で有名な世界遺産の「ピサの斜塔」でもMAXで約5度だったというから
世界遺産の倍以上傾いちゃってるこの店のすごさ、超世界遺産級と認定してもいいんじゃないか?
それくらいものすごい角度で傾いちゃっているので
入り口は天然の「半自動ドア」状態になっており
ドアをガラガラっと開けてから手を離すと地球の重力で勝手に閉まるという超エコロジーっぷり。
店内は大変狭く、10席程度のカウンターだけのこじんまりとした作りになっており
カウンターの上にはこの店名物の「傾き補正用ボード」が並べられています。
まる豊名物「傾き補正ボード」
普通にカウンターにラーメンを置くと斜めすぎてラーメンがこぼれたり鉢ごと滑ってしまうので
常連の建築業のお客さんが傾斜角にあわせて台を作って無償提供してくれたものらしいです。
ただ、台を作ってもらった後も地盤沈下は進んでおり
上のラーメン写真を見てもらえばわかるように傾斜は今なお進行中で根本的な解決はしていない模様w
まる豊の中華そばと、はや寿司
今回注文したのはオーソドックスな「中華そば」に和歌山ラーメン名物の「はや寿司」。
味はシンプルに「うまい」と言える親しみのある味。
初めて食べた「はや寿司」もラーメンの合間のサッパリとした口直しに合って美味しかったです。
店に入った時間帯がちょうど空いてる時間帯で僕達しか客が居なかったため
ラーメンを食べ終わった後も店主ご夫婦と1時間近く楽しく雑談して
おなかも心もホッコリとした時間が過ごせました。
追加注文をした焼きとんそく
ラーメンを食べ終わった後、店主のおじさんと雑談してる時に
「さすがに何も注文しないでダラダラと話に付き合ってもらうのも悪いな」と追加注文した「焼きとんそく」。
そしたら、これがまたスパイシーで美味いの。ビックリした。
ただ、スジとか骨が多くて、肉として食べれる部分が少なかったから噛みながら味を楽しむしかなかった。
これは、おかずというより酒の肴って感じだね。でもマジで美味かったですよ。
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これだけネットが発達してもやはり本当の事は体感しないとわからないですね。
傾きで平衡感覚がおかしくなりながら食べるラーメンと
話し上手なひとなつっこいご夫婦の店の雰囲気を楽しむのが大事なお店。
ここは食べログの評価だけでは到底表現する事が出来ない楽しさや良さにあふれてていますよ。
まずは自分が行って感じ取る事が大事と思わせてくれる人間味あふれる楽しい良店でした。
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和歌山旅行初日はこんな感じで終了。
意外と長くなっちゃったので、和歌山旅行の話は次回に続きます。