NFP Archives

山遊び・海遊びやカメラ・写真、星、電子工作(真空管・スピーカー等)の記事を中心にブログに掲載しています
南竹 成己

6AS7G 真空管

2020年05月23日 | 日記









真空管6AS7G これを使ったアンプは、設計がややこしい部分があり、この真空管へ信号を送り込む部分(電圧増幅部)で、大きな増幅が必要となる。大きな増幅率を持つ真空管を使うか、電圧増幅部を複数段設けるか。ただし、この真空管はそもそもオーディオ用ではないにしろ、数少ない三極管(オーディオに向いている。)のひとつ。使いこなしが難しいということは、自分で実験しながらDIYするにはいいです。過去も、これを使ったシングルアンプを作り、電圧増幅部には、増幅率の大きい五極管(6AU6)を用いて実験したりしました。この時は、6AU6という真空管の使いやすさが目立った。

このアンプでは、CDプレーヤー等の信号を一旦プリアンプでの増幅を条件に、しかも初段は増幅率の小さい真空管を採用していますので、ひとつのパワーアンプとしては、まだ完成形ではなかった。

今回、アルテックA7をドライブするパワーアンプに設定し、ネットワークプレーヤーの信号を直接パワーアンプに送り込むシンプルな構成とするときに、これが障壁になっていたので、改修します。途中でプリアンプを挿入するのと、同じことではありますが、今使っているプリアンプはこのアンプのための専用設計でもなく、セレクタを持ち、複数の機器を接続できる普通のプリアンプで、別に用途があるため。

また五極管(6AU6)を使うか。それとも電圧増幅部をもう1段追加するか・・・と悩んだ結果、電圧増幅部を1段追加することにしましたが、真空管を使わず、オペアンプというICを使うことにします。写真の通り、とても小さな電子部品。ということで、ICと真空管のハイブリッドで。軽く設計してみて、既存の真空管アンプにオペアンプを使った電圧増幅部を実装することが可能と分かったので、進めますが、音はどうなるか?というのはやってみないとわかりません。音の官能評価は、音が出てみないと。下記のホームページにも書かれていますが。

オーディオ用オペアンプも存在し、このようなホームページがありますが、オペアンプを利用する技術者や自分のような自分でアンプを作る人が見るホーページにしては、なんかきれいに作ってある。

https://www.njr.co.jp/products/MUSES/index.html#Home

テレビ用のスピーカー製作

2020年05月19日 | 日記





テレビ用のスピーカー。今までは、テレビのサイドに普通のスピーカーを配置していましたが、もっと省スペースに。テレビ置台を兼ねるスピーカーシステム。左右分ける必要もないので、1つの箱で左右2ch。多チャンネルのシステムには興味ないので、これだけです。ユニットは、10年以上使っているFE103E。TVにはこれほどいいユニットを使う必要もないですが、手持ちがこれなので。といっても、磁気回路が強く、低音が出しにくいユニットなので、設計は苦労します。エンクロージャー(箱)の形式は、バスレフ型。バスレフの開口を裏に持っていき、有効容量は1つのユニットあたり、9リットルぐらい。人の声を明瞭にという目的があったので、その点は十分成果を出しています。テレビが液晶になってから、テレビの構造が薄くなって、メーカーの音響の技術者は苦労してるんでしょうね。小さい箱で作るスピーカーは難しいから。実際市販されている同様のスピーカー(サウンドバー)はテレビの前面に置くタイプですが、やはり小さく、低音を補完するために、サブウーファー(スーパーウーファー)とセットになっていたりしますね。今度はサブウーファーの置き場所に悩むことになりそう。このスピーカーでは、好みにもよりますが、サブウーファーは不要です。

設計時に、関数電卓の電池が切れていて困る。。。ルートやべき乗の計算等はやはり関数電卓。手計算では無理です。

ALTEC LANSING(アルテック・ランシング) "A7"

2020年05月09日 | 日記

このスピーカーの存在は、学生時代から知っていましたが、憧れでしかありませんでした。
フルレンジユニットDIATONE P-610(6.5インチ・ロクハン これも今は貴重。)を自作のバスレフ箱に入れて、音楽を聴いていた時代、JAZZ喫茶などで聴くJBLやアルテックの大きなスピーカーの存在感は大きく、15インチの大きなユニットや大きなエンクロージャーから出てくる音の空間に鳥肌が立っていたものです。

いろんな縁で私のところに来たスピーカーシステム
ALTEC LANSING(アルテック・ランシング) "A7"

"Voice of the Theater"(ボイス オブ ザ シアター)と呼ばれ、劇場用として作られたスピーカーシステムです。そもそも、このような巨大なPA用スピーカーを家に入れるという発想がありませんから。また、自分の給料では高額すぎて無理。よって縁がなければ、一生憧れで終わっていたはずで、音楽が聴けるお店で、いいね~と思いながら聴くだけだったでしょう。お店の名前=スピーカーの名前というところもありますね。

この個体は、ユニットの組み合わせから1975年頃に製作されたと思われる、"A7-500-8"型で、おそらくJAZZ喫茶かライブハウスで使われていたものだと思います。裏板には、アーチスト達のサインが多数書かれており、JAZZのビッグネームのものも。

仮に接続し、自作の真空管42シングルアンプでドライブしてみます。感度が非常に高いスピーカーなので、パワーのないアンプでも十分ドライブできます。ちなみにこのシングルアンプは、最大出力0.5W程度。それでも十分。ピアノがほぼ実体のサイズ感で聴こえてくる。ライブで聴いたらこんな感じ。 

吸音材がだいぶ劣化していたので、すべて剝ぎました。また、吸音材を調達できた時に、オリジナルの位置に吸音材(グラウウールかニードルフェルトを用いる予定。)を取り付けます。なるべくオリジナルに近づけておきたいので、グラスウールかな。写真は、バスレフポートの板を外した状態です。