真空管6AS7G これを使ったアンプは、設計がややこしい部分があり、この真空管へ信号を送り込む部分(電圧増幅部)で、大きな増幅が必要となる。大きな増幅率を持つ真空管を使うか、電圧増幅部を複数段設けるか。ただし、この真空管はそもそもオーディオ用ではないにしろ、数少ない三極管(オーディオに向いている。)のひとつ。使いこなしが難しいということは、自分で実験しながらDIYするにはいいです。過去も、これを使ったシングルアンプを作り、電圧増幅部には、増幅率の大きい五極管(6AU6)を用いて実験したりしました。この時は、6AU6という真空管の使いやすさが目立った。
このアンプでは、CDプレーヤー等の信号を一旦プリアンプでの増幅を条件に、しかも初段は増幅率の小さい真空管を採用していますので、ひとつのパワーアンプとしては、まだ完成形ではなかった。
今回、アルテックA7をドライブするパワーアンプに設定し、ネットワークプレーヤーの信号を直接パワーアンプに送り込むシンプルな構成とするときに、これが障壁になっていたので、改修します。途中でプリアンプを挿入するのと、同じことではありますが、今使っているプリアンプはこのアンプのための専用設計でもなく、セレクタを持ち、複数の機器を接続できる普通のプリアンプで、別に用途があるため。
また五極管(6AU6)を使うか。それとも電圧増幅部をもう1段追加するか・・・と悩んだ結果、電圧増幅部を1段追加することにしましたが、真空管を使わず、オペアンプというICを使うことにします。写真の通り、とても小さな電子部品。ということで、ICと真空管のハイブリッドで。軽く設計してみて、既存の真空管アンプにオペアンプを使った電圧増幅部を実装することが可能と分かったので、進めますが、音はどうなるか?というのはやってみないとわかりません。音の官能評価は、音が出てみないと。下記のホームページにも書かれていますが。
オーディオ用オペアンプも存在し、このようなホームページがありますが、オペアンプを利用する技術者や自分のような自分でアンプを作る人が見るホーページにしては、なんかきれいに作ってある。
https://www.njr.co.jp/products/MUSES/index.html#Home