Nikon F3P
フィルムに傷が付くことが多くなり、圧版をチェックすると擦れや腐食が見られ、エッジ部分でフィルムを傷つけていると思われ、修理と点検に出しました。約30年前のカメラですが、補修部品はわずかながらあるようです。ジャンクから移植することも考えましたが、F3は未だに補修ができるので今のうちに新品パーツに換えたいと思いました。F3Pはもともと報道関係者のみに販売された機種で防滴・防湿対策が施されています。ファインダーのトップカバーはチタンで作られて耐衝撃、耐腐食も。多重露光やセルフタイマーも省略され、とにかく撮るだけという実にシンプルなカメラ。最近ではこの堅牢さを生かしてクライミングにはこのF3PかCanon New F-1を使っています。しばらく小さくて軽いRICHO GR1を使っていましたが、よくぶつけてシャッターの調子が悪くなってしまいました。そして何よりも操作感。「写真を撮る」という行為が楽しいと思うためにはこれが一番大事なことで、このカメラの操作感はとても心地いいものがあります。現行機種のF6は裏フタの開閉の「音」まで心地よさを追及したといいます。使って心地いいというのは機械の隠れた性能のひとつですね。私が現代のカメラを常用で使わない理由でもあります。すべてカメラ任せでシャッターボタンを押すだけに操作感もなにもないですから。カメラの露出計のデータを参考にしてあーでもない、こーでもないという感じで1枚を撮りたいですね。あまり自覚してないですが、私が写真を撮ってるときは念仏のように露出の数字をぶつぶつと唱えているらしいです。
フィルムカメラのシャッターの音好きです。とても心地がいい。
ぶつぶつ何を言ってるのかと思って聞いてたら数字ばっかり。
露出だったのですね。練習すれば分かるようになるのでしょうか。