山から君へのメッセージ
4泊5日、冬の高隈山を縦走する教育事業。私にとっては13年目の参加になりますが、厳しい季節と20kgを超える重いザックは慣れることなく、毎年厳しく、さらに登山パーティ全員を無事に家に帰すにはどうしたらいいのか? 常に心も身体も鍛えてくれる事業です。
初日の24日にいきなり雨により計画変更を余儀なくされましたが、すでに山の生活は始まり、猛烈な北西の風と火山灰の洗礼を浴び、25日は山メセ初のルート。昨年の台風災害の爪痕を横目で見ながら、さらに災害により橋や道路の人工物が破壊され、山肌が崩壊した部分も進みますが、それよりも増して川の水の美しさが子どもたちには印象に残ったようです。
26日から高隈山の主稜線を縦走。大篦柄岳は冷たい北西の風と霧氷。山頂に留まることはできませんでしたが、きれいな霧氷は初めて見るものだったでしょう。低温による体調不良や足のトラブルによるザック搬送等もありながら、参加者・スタッフの枠を超えてひとつの登山パーティができあがりました。このメンバーならどこでもどんなことも乗り越えられるような気がしました。
このメンバーでもう登山をすることはありませんが、新たな人生の山をそれぞれ、自分で、仲間で乗り越えて行って欲しいです。
貴重な5日間をありがとう。