モノクロフィルム トライXで撮影したオリオン座
小学生のころ、天文雑誌をみるとモノクロの天体写真はほとんどがコダック・トライX(Tri-X )で撮影されたものでした。肉眼で見えない、散光星雲のガス(Hα領域)を写すには103aEとかテクニカルパンという水素増感するモノクロフィルムが用いられてました。とてもそのような特殊なフィルムは扱えなかったので、トライXになるのですが、これも当時は高かった印象があります。たぶん、海外製品は高かった?パッケージもすべて英語。何が書いてあるのかすらわからなかったですが。
感度が高く、天体写真に相性がよく、この写真も固定したカメラをオリオン座に向けて1段絞りで25秒露出しただけ。
トライXは昭和29年に発売開始ですので、60年近く使われていることになります。主に報道関係で使われていました。50周年の時にコダックが記念の報道写真展を開催したのを覚えています。
フィルムの文化、続いて欲しいですね。
Nikon FM3A + Ai Nikkor 50mm F1.4S (Tri-X)