ホワイトデー

　随分昔の話である。平成５、６年頃か・・・
課員十数人の中の２名の女性からまとめて「チョコ－レート」である。

　とても「本命」とはいえず、単なる「義理チョコ」でもなし、一把絡げの「皆さんでどうぞ！」の箱入りチョコである。１５、６個も入っていただろうか・・・

　ゴッツアンと一個食った。そこまではいいんだが・・・・・・・・・・・・

　気の利く男性が「お返しだ・・１、０００円徴収！」と廻ってきた。

　ホワイトデー（whaite day)のことらしい、女性たちは一万円分のチョコレートか品物を貰ったのか、お礼の言葉もなし、徴収した男からも何を買ったかも聞かなかった。

　バレンタインデー(Ｖalentine's day)日本では３０年位前から、女性から男性に贈り物をするのが急激に流行った。一時は衰退したかのように見えたが、最近になって盛り返してきている。デパート、スーパーでは商戦華やか盛況である。

　ホワイトデーには、本命男は数倍のお返しが常識のようだ。
　「義理チョコ」でも半返しか、包装された１個でも貰らったのならば、常識に従わなければならないが、「その他大勢様」には、冗談じゃないョーと言いたいところである。何れにしても寂しい限りである。

　甘くほろ苦い思い出がこの時期になると懐かしさと馬鹿らしさが交錯して浮かんでくるのである。