MIZUNO Katsuya

STEP WORLD LL日進駅前教室 代表講師のブログ

基本を身に付けること

2013-11-20 02:12:50 | 英語教室

文法の学習

 授業では、基本的なことでも、何度も繰り返し口頭練習しています。「分かる」ということと「使うことが出来る」ということは、別の問題だからです。完全に覚えて、英語がスラスラと口から出て来る位に、基本文を体に染み込ませることが大切です。

 文法についても、そのように学習した方がより出来るようになります。教室では、文法の理論は学習しますが、「もう“分かった”からいい」ではいけないのです。そうした皆さんは、伸びていません。基本文が頭に入っていないのに、理屈だけ分かっていても、英作文をすることは出来ないだけはなく、並べ替えや穴埋め問題もスラスラとは出来ません。

 このような練習をしていると、「使うこと」が出来るようにもなります。

基文を身に付けると応用が効く

 基本文が身に付いていると、その応用が効くようになります。逆に、分かっただけで英語が頭に入っておらず、口からスラスラと出てこないレベルで終わっていると、なかなか応用が効かないだけではなく、すぐに忘れてしまいます。

 試験の時には、基本文が頭に入っていれば、似たような文が出てきた時には、「ピーン」とひらめいて、すぐに答えが分かります。沢山の練習をすればするほど、頭の中の引き出しから、瞬時にその関連した文を取り出すことが出来るようになります。

 実際に英語を使う場面でも、基本文を徹底的に口頭練習をして、基本文が体に染み込んでいれば、その単語を変えるだけで別の内容を表現することが出来ます。

 英検3級以上の2次試験の面接を受ける時でも、基本文がしっかりと身に付いているだけでも、かなり表現することが出来ます。準2級(高校中級レベル)までならば、中2までの英語がしっかりと身に付いていれば、かなり対応することが出来ます。

どの基本文を練習するのか

 具体的に何を徹底的に練習するのか?については、各クラス&学年で異なりますが、簡単に言えば、教室の授業で繰り返し学習している内容です。

 例えば、小学生の場合、教室で使っているテキスト、中学生や高校生の場合、教室オリジナルプリントや学校&教室のテキストです。(中高生クラスで使用している教室のオリジナルプリントは、特に大切なところがまとめてあるので、これを覚えておくと、かなり役立ちます。)

 繰り返しますが、「“分かった”から」と言って、あれもこれも取り組んでいる生徒は、伸びていません。どれも中途半端になります。決まったテキストを徹底的に何度も繰り返しこなしてみることが大切です。

スピーチコンテストの効果

 スピーチコンテストは、「もう覚えたからこれで良い!」というレベルを超えて、徹底的に練習を続けて、何も考えなくてもスラスラと言葉が出て来るくらい、自分の体に染み込むまでまで練習をします。「飽きた!」などと言っていてはいけません。このような練習は、『言葉としての英語力』を身に付けるには非常に有効です。

 2013年11月9日の「世界で一番受けたい授業」(日本テレビ)でこんなことを言っていました。
Q:(小さい子供に)絵本を読み聞かせる時により効果的な方法は?
 A=同じ絵本を繰り返し読む
 B=次々に違う絵本を読む
A:正解はA=同じ物語りを何度も繰り返した方が、子供は沢山の言葉を溜め込めるようです。

 これを見て、ここで述べていることと「大いに関連しているな!」と思いました。

もっと大切なこと

 長年、授業で多くの生徒さん達を指導していると、“型”つまり基本を覚えることがいかに大切であるかということを感じています。基本をつまらないものだと考えてはいけません。“型”を身に付けることによって、“特別な事”が出来るようになるのです。

 但し、実際に英語を使う場面では、英語だけ出来ても何の役にも立ちません。当面の目標である英検2次試験の面接では、自分の意見や考えを述べる質問があります。さらに、実際の社会では、英語を使って「何をするのか?」「何を伝えたいのか?」ということが無ければ、英語が出来ても意味がありません。

 つまり、そうした“英語学習以前の基本”を磨くことが一番大切なことです。

<追伸>
関連事項は、以下をご参照下さい。
「“型破り”は“型”を知らずにはできない。」
http://blog.goo.ne.jp/mizuno-katsuya/d/20130511

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