サイエンス好きな男の日記

気が向いたときに、個人的なメモの感覚で書いているブログです。

グリーンインフラレンディングで一部の案件が募集停止

2018-06-15 08:37:52 | 匿名組合

maneoグループの1つであるグリーンインフラレンディング(GIL)について、一部の案件の募集停止が発表されました。

以下、GILのWebサイトのニュースから一部抜粋

----  (一部抜粋) ---------------------------------------

2018年6月11日
maneoマーケット株式会社

1)対象ファンド
① 【第15弾】バイオマス発電ローンファンド
第1次募集~第28次募集(募集総額 5億円)の内、第26次募集~第28次募集分を停止しております。

② 【第21弾】メガソーラーローンファンド
第1次募集~第25次募集(募集総額 5億円)の内、第18次募集~第25次募集分を停止しております。

2) 募集停止の理由
当社において、対象ファンドに関して確認を要する事項の存在を認識したため。

3) 今後のファンド募集予定
確認の結果を受け、募集再開の可否を判断いたします。

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2) の当社というのは、GILではなく、maneoマーケットのことです。また、次回の報告は6/19の予定とのこと。

また、素直に読めば、3) の今後のファンド募集とは、停止した①と②のファンドのことであり、これらとは全く別のファンドには影響がないように読めます。しかし、最後のファンド募集から1週間ほど新規の案件募集は無く、6/14に【第1弾】200億円突破記念ローンファンド(第1次募集)(募集額:2,000万円)がようやく出てきました。

この200億円突破記念ローンはこれまでとどうも様子が異なります。

  • 第1次募集とありますが、第2次募集などはなく、単発募集です。
  • 担保なし・保証なしの案件。過去に担保なしという案件はなかったのではないでしょうか。(詳しく全部調べたわけではないですが、おそらくないと思います。)案件の説明を見ても担保のことはなにもなく、スキーム概要には、GILの担保・保全の欄には、債権について譲渡担保権設定。貸付先である事業者Aには担保の記載がありません。したがって、何の担保も取らずに、事業者Aは最終貸付先である事業者Tに融資をしています。万が一、事業者Tがこけたら、その債権をもとにGILは回収するしかなく、GILと事業者Aとの貸付契約はノンリコースローンの取扱いであることから、事業者Aに対してもそれ以上のことはできないと思います。
  • すぐにこの案件は成立しましたが、その後、新規に新たな案件は1日経った今でもでていません。なぜ、この案件だけ、単発でポンとでて、また静かになったのか。。。
 
ここからは憶測ですが、、、
 
すでにこの事業者Tには7億の融資を実施済みであり、今回の融資の目的は「業務委託料の残金」とのことです。何かしら不動産や固定資産を調達するわけではないため、担保なし・保証なしとなったのかもしれません。7億の融資ということは担保価値はそれ以上あるでしょうから、万が一の場合でも7.2億の返済をすることにリスクはないだろう、という判断かもしれません。
 
 
私も、この2つの案件にそれぞれいくらか投資をしていました。
今回の突然のファンド募集について、まだ原因はよくわかりませんし、実際には瀧本さんの5/11のメルマガでも
 
----  5/11 メルマガ 一部抜粋   --------------------------
プラットフォーム提供元のmaneoマーケット社として、 この11プラットフォーム全ての
・案件の中身(ただし、案件の確実性の審査は限定的です) 
・資金の流れ
・募集画面との不一致がないかどうか
について、今まで以上に注視して参ります。
すでに注視を行う人材も補充しました。
 
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との話があり、今回、精査した結果何かしらの問題を見つけたので緊急停止ということかもしれません。
問題が大きくなる前にその予兆をとらえ、対処をしていただいているのは大変ありがたいことであり、ますますmaneoグループへの信頼が高まりました。
ただ、そうはいっても、GILに正常ではない、何かしらの問題が発生したことも事実でしょう。
 
ソーシャルレンディングは、株やFX、投資信託といった、ハイリスク・ハイリターンの投資とは違い、地道にコツコツと資産を築くことができる大事なポートフォリオの1つという位置づけであり、間違っても資産を減らすようなリスクにはなるべくさらしたくない、という思いもあります。もちろん、投資である以上、リスクはついて回るわけですが、そのリスクを自分がどの程度想定しているのか、その想定の範囲内で運用が可能なのかどうか、改めて考えるいい機会になりました。
現在、ソーシャルレンディングはこの10年で爆発的に増えましたね。今は、投資家が多くのプラットフォームから案件を選べる時代です。今回の問題がどのようなことなのかわかりませんが、どうしてもこういったことが起こると、他のプラットフォームへとユーザが流れてしまうことも仕方のないことでしょう。しかし、それを恐れて何も表に出さないよりはよっぽど信頼できるわけです。その意味では、応援したいとも思うんです。でも、万が一、資金回収ができないとなると、応援したいとか言っている場合ではない、ということもあります。。。
 
(追記)
【第1弾】200億円突破記念ローンファンド(第1次募集) は、6/15 の夕方に、キャンセル扱いとなりました。
理由は「事業者Aの都合によりキャンセルとなりました。」とのことです。
コメント
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