サイエンス好きな男の日記

気が向いたときに、個人的なメモの感覚で書いているブログです。

Green Infra Lending における早期償還(2017年)

2018-01-17 21:05:31 | 匿名組合

今では再生エネルギー(太陽光や風力、水力、バイオマスなど)を対象としたソーシャルレンディングである Green Infra Lendingができていますが、このサイトができる前に、maneoで太陽光発電事業を目的としたファンドがリリースされたことがありました。2016年夏ごろです。

メガソーラープレミアムローンファンドと呼ばれるファンドで、運用期間は12ヶ月や18ヶ月、また利回りは13%と、当時としては類を見ない高金利でした。

私は、【第3弾】メガソーラープレミアムローンファンド9号に投資したのですが、わずか2か月で早期償還となりました。これらソーラーファンドには、「※早期売却の可能性が高い案件です。」との注意があり、まさにその通りの状況でした。「太陽光発電所開発案件として事業者・ファンド、投資家等に販売し、販売後の売却代金を原資に返済がおこなわれます。」との記載がありますので、おそらく想定よりも早くに売却がなされたのでしょう。

早期償還がいい悪いは別として、このようなソーラーファンドは他のファンドと比べて早期償還されるケースが多いのかどうか気になりました。

今は、こういった再生可能エネルギーを投資対象とした Green Infra Lendingがありますので、実際に自分自身で投資を行い、早期償還が多いのかどうか調査してみました。

 

期間は、貸付実行日が 2017年1月31日から2017年12月26日までの1年弱です。この間に、実際に私が投資したファンドは40件です。(募集ファンドは41件ありましたが、うち1件は投資のチャンスを逃しました。もう少し正確に言うと、その案件は「【第3弾】100億円突破記念ローンファンド」であり、第13次募集まで行われる予定なので、まだ投資しなくても大丈夫だろうと思っていたら、第6次募集で打ち切られてしまいました。

なお、このファンドの件数とは、第n次募集のように、複数に分けて募集していたファンドは同じファンドとしてカウントしています。これは、早期償還や配当遅延は、募集の第n次とは関係なく、すべての募集について同様に起こると考えられるからです。つまり、あるファンドが第1次から第10次募集まであれば、もし早期償還や配当遅延が発生した場合、第1次から第10次のすべてのファンドについて同じく起こるということです。第1次は早期償還され、それ以外は満期償還なんてことはないはず(たぶん)。

まとめると、以下の通りです。

  • 対象ファンドの貸付実行日:2017年1月31日から2017年12月26日(40件)
  • 配当遅延もしくはデフォルト:0件
  • 償還済み:7件 (内訳  満期償還:5件  早期償還:2件)
  • 満期償還ファンド(5件)の運用期間
    • 4ヶ月…1件
    • 5ヶ月…2件
    • 6ヶ月…1件
    • 8ヶ月…1件
  • 早期償還ファンド(2件)の運用期間
    • 5.5ヶ月(当初の予定:8ヶ月)
    • 4ヶ月(当初の予定:7ヶ月)
 
まだ、償還された件の数は少ないですし、つい最近配当が始まったものもありますので何とも言えない部分もありますが、すでに償還されたデータだけを見ると、Green Infra Lending は極端に早期の償還が多いとは言えない感じです。
しばらく様子を見て、1年後くらいに、また状況を整理したいと思います。

 ちなみに、こんなことをしなくても、直接聞いたらいいんじゃない、と思われるかもしれませんが、実は聞いたことがありました。その時の回答は、以下でした。

「再生可能エネルギー事業につきましては、事業として投資家やファンドに売却するのが出口となります。エンドへの売却が早い場合には償還も早くなります。過去の案件も案件によって様々です。」
つまり、早期償還の有無は個別のファンドの状況に依ります、という、至極当然の回答でした。ただ、問い合わせをしたのは、このサイトが運営してまだ日が浅いので、統計的に何かが言える状況ではなかったということでもあるため、ある程度はやむを得ないのかなとも思います。
コメント
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