熊本県に設置した太陽光発電システムはもう1年半ほど経ちました。
自宅からはかなり離れていることもあり、一度も現物を見たことがないんです・・・
ただ、素人がちょっと見たところで異常を検知できるかといわれると不安です。
だれでもが思いつく方法としては、同じ場所に設置されたパネルの発電効率に違いが生じているかを確認することでしょう。
もし、他のパネルと比べて一部のパネルの効率が落ちていれば、そのパネルに何らかの異常が生じているのではないかと予想できるからです。
私の熊本の太陽光発電にはエコめがねが設置されているのですが、3つのセンサーからの電力量が合算されたデータで毎日の発電量を確認しています。データとしては、3つのセンサーそれぞれの電力量もCSV形式のファイルとしてダウンロードができるため、今回はこのデータをもとに異常がないかどうか調べてみたいと思います。
太陽光発電システムには5つのパワコンが接続され、センサー1の電力量は2つのパワコンを経由した電力、センサー2は別の2つのパワコン、センサー3は残り1つのパワコンを経由した電力です。ただ、パワコンが接続されたパネルの枚数は異なっています。(以下の画面では、パワコンの台数が間違っています。)
上記をみると、センサー1は83枚、センサー2は78枚、センサー3は39枚です。そのため、センサーの電力量を、各センサーに接続されたパネル数で割って、パネル1枚当たりの電力量を算出しました。
ダウンロードしたデータには、3つのセンサーごとに毎日の電力量が記録されていますので、日々のパネル1枚当たりの電力量を各センサーごとに計算できるわけです。
以下は、全パネルの平均的な電力量に対するパネル1枚当たりの電力量のずれの割合を、各センサーごとに示した折れ線グラフです。
なお、全体的な傾向をつかむため、1日ごとではなく1ヶ月間の平均的なずれの割合を示しています(ちなみに、1カ月間の平均的なずれではなく、日ごとのずれのグラフは最後に示しています)。例えば、センサー1は2014年4月3日は平均に比べて14%程度高い電力量となっていますが、正確には3月3日から4月3日の間の平均からのずれの割合が14%程度という意味です。
もし、各センサー内に異常なパネルがあって改善しないのであれば、そのセンサーの値は常に低めに出てくるはずです。
3つのセンサーはいずれも平均からのずれはおよそ±2%の範囲に収まっています。この2%という値はやや大きいようにも感じますが、センサー1およびセンサー2については、そのずれが半年から1年という期間で見れば振動しているようですので、大丈夫かなと思っています。
センサー3の緑の線はやや低めの数字ですね。ちょっと怪しいかも・・・。ただ、2015年2月はほぼ平均並みの数字なので、もう少し様子を見た方がいいかもしれません。
理想としては、200枚ものパネルを3つのセンサーで測るのではなく、各パネル毎の電力量が分かるともっと詳しい調査ができる。そこまでいかなくても、ストリング監視ができるとありがたいんですけどね。。。
※ 1カ月間の平均的なずれではなく、日ごとのずれのグラフ: