12月18日のJR東海ニュースリリースから。JR東海(東海旅客鉄道)と近鉄(近畿日本鉄道)では、名古屋駅又は桑名駅を接続とする連絡定期乗車券を、ICカード相互利用となる2013年3月23日から発売するとのことです。ニュースリリースでは「IC連絡定期券」とありますが、よくよく読めば磁気定期券も発売します。
発売対象は通勤と通学。JR東海ではTOICAで発売。近鉄ではICOCAで発売。障害者割引定期乗車券は磁気定期券で発売である他、通勤と通学でも磁気券での発売もあります。
発売範囲は、
- 名古屋駅接続の場合
JR東海東海道本線豊橋~大垣駅間各駅(除:名古屋駅)、中央本線鶴舞~瑞浪間各駅、武豊線各駅
名古屋駅接続で
近鉄名古屋線(除・近鉄名古屋)、湯ノ山線、鈴鹿線各駅相互間 - 桑名駅接続の場合
JR東海関西本線春田~四日市間各駅
桑名駅接続で
近鉄名古屋線近鉄蟹江~近鉄四日市駅間各駅相互間
(いずれも桑名駅を除く)
です。ただし近鉄発売では、東海道本線は刈谷~尾張一宮駅間各駅であるとのこと。何故だろう。
今回の連絡定期乗車券の発売は、近鉄では今年12月からICOCAとICOCA定期の発売が始まり、JR東海でも連絡定期券が可能になったことによるものでしょうか。名古屋駅のJR東海と近鉄の連絡改札口を一枚のICカード定期券で通れるようになります。現在では一方がICだと可能ですが、双方がICだと通れないらしく、不便ですね。
また障害者割引定期乗車券の他に、通勤・通学定期乗車券でも磁気券で発売するのは、新幹線利用を前提としたものでしょう。新幹線へは定期券でも乗車できますが、磁気定期券に限られるそうです。時期でもICでも定期券は定期券、媒体の違いだけで乗車の可・不可はおかしいと思うんですが、現状そうなっています。
ところで「ICOCA」はJR西日本の登録商標。近鉄はPiTaPa加盟社です。しかしPiTaPaは定期券が無く、その代わりとなる区間登録制度があり、毎月一定乗車となると、一ヶ月定期が上限となります。しかしPiTaPaはポストペイで誰でも所持できるものではなく、「乗車券」としての範疇から外れるもので、このため京阪に続き近鉄でもICOCAとICOCA定期の発売を始めました。
※ ※ ※
私、JR西日本発売のノーマルなICOCAを持っています。「ノーマルな」というのは記念絵柄ではないの意味。これ近鉄の駅へ持参して、定期券載せられるのだろうか。当分は近鉄に乗ることは少なく、ましてや定期の必要は全くありませんが。
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