阪急京都線。桑原征平さん的に言えば「新京阪」かな。阪急電鉄の主要な三つの路線でも、この京都線は生い立ちもゲージも異なり、神戸線などと比較すると微妙に違っています。あ、ゲージが異なるいうてもレールの幅ではなく、車両・建築限界の違い、線路敷地にある設備配置が微妙に異なるという意味でして。
京都線はこれまで、ただ通り抜けるだけの乗車で写真を撮る機会が無かったので、5月のある日、新幹線と並走する上牧駅(かんまきえき)でカメラを向けてみました。新幹線と並走するシーンが撮れれば嬉しいかな・・・との想いを込めて。
先ずは手始めに河原町行きの5300系トップナンバー車。京都線車両は新京阪からの伝統なのか、1番から始めていましたが、この5300系から神戸線・宝塚線車両と同様、0番からの附番となりました。
殆ど一瞬の出会い。東京行きの新幹線。風切り音がすごい。
梅田行き特急。9310で第11編成。最新車です。
河原町行き特急が通過するところへ、東京行き新幹線の並走・追い越し。
阪急の特急110km/h、新幹線270km/hでは自ずと勝負アリですね。
ちょうど最後部が揃ったところですが、コンデジですので咄嗟のズーム操作ができない。しかも新幹線は金網の向う。
特急通過だけで風がすごいのに、同じ方向に並走する新幹線で、一気に空気が押されるようでした。
カーボン・ニュートラルトレイン摂津市駅号。3月の摂津市駅開業の記念列車。摂津市駅は環境に配慮した取組が優れ、列車運行により生じるCO2を実質的に0にしたという事でのメッセージ列車です。
8300系の準急梅田行き。神戸線・宝塚線(合わせて神宝線という)用の8000系と同じコンセプトですが、車体の幅が微妙に広いです。
新幹線の軌道。こんな写真、ここでしか撮れませんね。
この画像は、春、桜咲く頃にJR東海道本線から見える、山の中腹に桜の木がポツポツ白い花を咲かせる印象的なところです。阪急上牧駅のすぐ近くだったのですね。
約30分ほどここにいましたけど、新幹線と並走したのは上の画像の一回だけでした。この区間、阪急に乗っていて新幹線と出会うと嬉しいものです。何故か。どのくらい新幹線列車の風圧でこちらが揺れるか、これが楽しみだったりして。いや、阪急の梅田行きに乗っていて新幹線の東京行きがすれ違う時と、それはドキッとするほど揺れます。
もう一つ小ネタ。昭和38年頃かな?新幹線の線路が出来上がったこの区間、新幹線の線路を阪急電車が走りました。上牧駅の高槻市駅側から大山崎駅まで阪急の線路沿いに新幹線線路を敷設し、その後阪急の線路を高架にする工事が行われ、その工事中に先に出来た新幹線線路を阪急線高架工事の仮線として阪急が走ったという事です。
そういえば、昨年の春に上牧駅を降りて散歩した際に、なんでこんなに新幹線と接近してるんやろ?と不思議に思ってました。
今度こういうのも狙ってやろうかなと思うのですが、本日WEB上の予想ではドクターイエローが走りますね。
それは無理やろか?
この区間は新京阪の頃から、ここをほぼ一直線に走っていました。
新幹線の建設計画で、直線の線路を敷くには、阪急京都線と並行にするしかなかったのではないかと思います。
ところで、ここでドクターイエローは無理ですね。
いやあの金網の向うでもよければ、ここは手近な場所です。
午前中はJR山崎で雷鳥を撮影し、午後から6300を撮ろうと思っていました。
ところが、梅田で車掌さんに聞くと「京都線の6300はもう走っていない」と信じられない返事。
どうやら僕が出向いた数日前に運用離脱していたようです。
泣く泣く山崎に戻り、ウイスキーを飲みに行きました。6300の特急、ここで撮りたかった……。
1月ですね。年末、というか昨年秋から一編成だけになった6300が、今年1月の下旬に運用から外れたらしく、その頃に行かれたのですね。
残り一編成になってからは、毎日運用に入っていたわけではなく、走らない日も結構ありました。
そんな状態が1月下旬頃から続いていたという印象です。
その特急から外れた6300ですが、この春の大型連休で、嵐山線直通の臨時列車、いやダイヤに載っているので「季節列車」かな、嵐山線直通快速急行に6連化された6300が宛てられました。
ところでサントリーカーブのお隣さんにある工場では、見学者コースでウヰスキーが頂けるンですか?
それは早く行かねば・・・。