mitakeつれづれなる抄

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踏切でクレーン車のアームが引っかかり地絡(ショート)

2017年08月01日 | 鉄道
 ツイッターからです。7月29日に北海道のJR北海道千歳線が踏切の架線トラブルで数時間運転取りやめになりましたが、この架線トラブルというものが、踏切を通過しようとした、クレーン車(いわゆる工事用ユンボ)のアームが架線に接触し、架線の交流20kVがトラックをとおしてレール、そして台地に流れた地絡によるものでした。

 その踏切通過の模様が監視カメラに写っており、それがなんとも凄い。タイヤの部分も火花が出ています。架線の電圧がレール、そして大地につながってしまう場面は、早々お目にかかれるものではなく、このニュースを何度も見てしまいました。日テレニュースです。
ニュース動画:画像をクリック。別ウィンドウで開きます。


 踏切遮断機が上がると、ユンボを積載したトラックが動き始めます。
 トラックの先頭部分が、レールにかかる頃に、積載したユンボのアームが、踏切架線注意の鐵の枠に当たり、枠が揺らいでいます。
 そしてトラックの先頭部分が反対側線路にかかったころに、ユンボのアームが向こう側の線路の架線に当たり、一瞬にして20000Vの電圧がかかり、トラックのタイヤを通して大地とつながりました。その衝撃たるやすごいもので、前タイヤを通して流れた電気で、こちら手前側の軌道から土煙。
 一つには、一対の架線と軌道の関係ですと、電気もお互いのものですが、反対側線路では全く会計内電気。
 そこへ隣接する架線の電圧がかかるので、高電圧の衝撃で、こちら手前の軌道にかかる部分のショート、そして向こう側の線路アームに接した部分の架線トロリー線が溶断したものですね。

 この事故はそもそも高さ制限を無視したトラック側に原因がありますが、踏切手前の架線注意の高さ制限の枠は、踏切直前に設置してもダメですね。
 トラックの荷台がひっかる場合もそうですが、そもそもが高さ制限に支障する部分は、運転台より後ろの方で、運転者から高さについて認識できる場合が少ないのではないかと思います。

 この事故でも、トラックの運転台部分が、最初の軌道にかかったところで、搭載のユンボのアームが高さ制限の枠に当たっています。
 こうしたことも有り得ますので、高さ制限の枠は、直前ではなく、もっと手前に設けなければならないのかもしれません。

 ちなみに、この千歳線の現場ではどうか分かりませんが、基準では、架線高さは4.5mと定められていますので、これより高い車両は、絶対に踏切に入ってはいけません。非電化の線路ならOKですが、


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