mitakeつれづれなる抄

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反物質の発見か?

2016年08月08日 | 気象・自然など
 昨日のYahooトピックにあり、エッ!と思いましたので、とっておきましたが、反物質の存在を捉える現象を、初めて観測したそうです。
Yahoo:「反物質」消滅の新証拠か 高エネ研などニュートリノ実験で初観測

 反物質というのは、質量とスピンが同じで、電荷が逆の性質の素粒子です。宇宙創世記には、存在したものの、正物質との対消滅でエネルギーに変換され、今は残っていないとされているものです。
 この「スピン」というのは、素粒子の運動量、すなわち回転する性質です。電荷が逆、というのは、普通の粒子を構成しうる電子は、マイナスの電荷を持っていますが、この反物質の電子はプラスの電荷を持ちます。

 宇宙創成期には、質量のバランスで、正物質とほぼ同じくらいの反物質があるとされていますが、反物質と正物質とは衝突すると対消滅をして光にエネルギー変換されます。
 そのため、宇宙創生期で、僅かに正物質の方が量が多く、そのため現在にまで、正物質だけが残っている、というまだ仮設の段階です。
 この反物質の存在が捉えられなかったため仮説なのですが、このニュートリノ実験で反物質の証拠が示され、検証が進み、確かなものとされれば、まさしくこの世に反物質が存在していた(る)証拠で、まさしくノーベル賞級です。
 先日、重力波が検出された、というニュースがありましたが、それに匹敵、いや上回る大きな発見です。


 この物質の対消滅は膨大なエネルギーを生み出します。
 原子力発電は、核分裂にようエネルギーを取り出して発電しようとするもの。ウラン原子に中性子を当てて、エネルギーとするものですが、もう一つ核融合による原子力発電が考えられています。
 まだ研究されていたのかな。福島第一のことがありますので。
 この核融合というものは、株分裂とは逆の減少で、水素と水素を衝突させて、膨大なエネルギーを放出して原子番号が一つ上がり、ヘリウムに変換する現象。
 太陽のエネルギーがまさしくこれで、核融合原子力発電は、太陽を一つ作り出すようなもので、核分裂の原子炉以上の困難さがあり、いまだ実用化されていません。っ逆に言えば実用化されていなくて幸いだったかもしれませんが。
 原子力発電はこれらの困難さで、ならば、物質と反物質との対消滅によるエネルギー発電が考えられていますが、これもまず無理でしょう。
 物理の本にはこのようなことが書かれていましたが、そもそも「対消滅炉」を造ったとしても、炉の物質は正の物質です。炉の中の反物質と、炉を構成する物質とで反応を起こしそうで、素人考えでは無理ですね。
 また福島第一事故のようなことが起きかねんので、やらん方がいいでしょう。
 物理の世界で、反物質の存在が検証できただけで、とても大きな成果です。

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