mitakeつれづれなる抄

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京都市営バスの停留所名・七条の読み方

2013年02月24日 | 京都

 一週間開いてしまいました。体調を大きく崩し、ブログ更新の気力も出ませんでした。かなり戻りまして、再開します。

 更新を休んでいた間の、京都新聞web版2月20日配信記事からです。京都市交通局のバス(つまり市バス)で「七条」が付く停留所の読みは、本来とは違う「ななじょう」と案内しています。これは一条、四条と区別するためですが、風情がないとか、本来の読みと違うなど異論があり、交通局webページにその旨の断りを昨年8月から入れているとの事です。
http://www.kyoto-np.co.jp/sightseeing/article/20130220000074

 市バス停留所に「七条」がつくのは、東山七条、七条京阪前、七条河原町など10ヶ所。交通局のwebページ停留所検索でも「ななじょう」で検索するようなっています。なので観光客の間で交わされる会話でも、「ひがしやまななじょうで降りて・・・」など「ななじょう」が半ば定着しかかっています。

 一方で、文化人からは風情がないの異論があったり、スマホなど多機能端末の普及で「しちじょう」で調べたらみつからなかった、という苦情もあり、今後もこの種の混乱や苦情が増えそうです。

   ◇   ◇   ◇

 京都市交通局の停留所名で「七条」とあるのは、いずれも全て正式名称では「しちじょう」となっています。あくまで一条(いちじょう)、四条(しじょう)と区別するために「ななじょう」となっているものです。

 なのでこんなナンセンスな停留所名も。七条京阪前停留所。京阪電車の七条駅乗り換えです。京阪の駅名は「しちじょう」。しかしバス停留所名称は、「ななじょうけいはんまえ」と案内。しています。

 記事では、「地名の読み方に公的な定めはなく」とありますけど、これは通り名称としての七条のこと。読み方を定める規定類はなかったと思います。しかし町名など町字では読み方の定めがあります。七条のつく町名は直接はありませんが、冠称として七条御所ノ内と西七条があり、いずれも「しちじょう」となっています。

 「しちじょう」なのか「ななじょう」なのか。地元の方が一笑に付されるでしょう。どちらでもないって。洛中の人は「ひっちょう」と言うようですね。「し」が発音しづらいので「ひ」に変化、そして条が「ちょう」に音韻変化して「ひっちょう」。

 なので元の読み方は「しちじょう」であることが分かります。通称名が明治以降、正式な名前になるのはよくありますが、「ひっちょう」はあくまで通称地名として認識されていたようですね。さすが1000年の歴史がある京都。正式名と通称名とを区別して使い分けています。

 

 ちなみに、他のバス会社の停留所名称はどうなのだろう。京都バスには「烏丸七条」停留所など三箇所あり、こちらは「しちじょう」でwebページでも案内。京阪京都交通と西日本JRバスはweb上では「ななじょう」と案内、正式名称は不明。プリンセスラインバスは漢字だけの表記。以前乗った際はどんな読み方しただろうか、思い出せません。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
岐阜県では「七宗町」というのがありますね。 (ボンバーげん)
2013-03-02 17:58:23
岐阜県では「七宗町」というのがありますね。
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コメント、有難う御座います。 (kisomitake)
2013-03-05 21:45:14
コメント、有難う御座います。
また変身遅くなり申し訳ありません。

七宗町、「ひちそう」ですね。
元来は「しちそう」でしょうけど、七宗村成立の時から「ひちそう」と読ませてます。
「し」を「ひ」と発音してしまう、日本人の特徴でしょう。
質屋を「ひちや」と言うのと同じ音韻変化ですね。
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